炎王の新規カードであるウルカニクスの強みと、今後炎王の構築がどのように変化していくのか。について考えてみたいと思います。

カードの性能

効果モンスター 星４/炎属性/鳥獣族/攻 800/守2000 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。 (1)：このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。 このカード以外の自分の手札・フィールド（表側表示）の炎属性モンスター１体を破壊し、 「炎王妃 ウルカニクス」以外の獣族・獣戦士族・鳥獣族の炎属性モンスター１体をデッキから手札に加える。 その後、このカードのレベルをこの効果で手札に加えたモンスターと同じにできる。 (2)：このカードが破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。 デッキから「炎王神獣 ガルドニクス」１体を守備表示で特殊召喚する。



（１）このカードの召喚・特殊召喚した場合にこのカード以外の炎属性を破壊して獣・獣戦士・鳥獣の炎属性をサーチできる効果。

炎属性であればなんでもよいので、スネークアイなども検討できそうですね。ここに関しては4月の制限改定を確認しながら見ていきたいところです。

純粋にメリットとなる効果でしょう。
レベルの統一がしやすくなるため、エクシーズのしやすさが際立ちます。
この効果でポニクスをサーチすれば、ポニクスとウルカニクスでランク１を作ることができますし、ガルドニクスをサーチすればランク8にもなることができます。

(2)：このカードが破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。 デッキから「炎王神獣 ガルドニクス」１体を守備表示で特殊召喚する。
この効果、強いのですがその範囲をもう少し広げてほしかったです。
「炎王神獣 ガルドニクス」をデッキ・墓地・手札からにしてほしかった。
これにより、明確な「炎王神獣 ガルドニクス」という事故札を事故にしない選択肢が生まれました。残念です。
また、「炎王神獣 ガルドニクス」を素引きしてしまうことで、ウルカニクスによる展開も弱体化されてしまいます。ここも非常に残念なところです。

改めて紹介しましょう。こちらが事故札です。

かなり昔のカードですから仕方ないですね。弱いです。
③の効果は多少使い道がありそうですが💦

構築の参考例

前回のnoteのテーマにもなりましたカイザーコロシアム採用型の構築です。
この構築が現在の純炎王において一番誘発受けや相手の展開抑制などの点から良い構築案であると思います。
また、炎王というデッキの特徴からルーンや中速デッキに対して有利をとれるため、現環境では比較的良いポジショニングをとれる可能性があります。
何より、展開が複雑ではないため、非常に簡単なデッキタイプです。
わかりやすく、使いやすいデッキは非常に好感が持てますね。

前回のnoteにも記述しましたが、環境として拮抗や反逆、心変わりが流行ってしまうと途端に弱くなってしまうので、注意が必要です。
しかしながら日本選手権と同様のルールのCSや店舗戦であれば拮抗勝負は心理的に入れづらくなるため、強く使える可能性があります。
弱点を理解しながらあえて選ぶ選択肢はありです。

ちなみにこの構築の有利対面は
ルーン◎◎◎
ラビュリンス◎
粛清◎
ふわんだりぃず◎
スネークアイ△（カイコロ引ければなんとか）
炎王スネークアイ△（カイコロ引ければなんとか）
天盃龍✖
その他手数の多いワンキル系✖（＠イグニスターなど）

ルーンに必ず勝ちたい人が使うべきデッキといえるでしょう。

ちなみに罪宝ギミックを入れず、純構築でウルカニクスをアクティブにしやすくする構築もありますが、これは個人的には貫通力がさがってしまうと考えています。
正直、カイザーコロシアムというカードを入れるのであればこのカードの強さを最大限使える構築にしつつ、相手の妨害をしっかりと踏み越えるための手数になってくれるカードを増やしたくて罪宝ギミックを採用しています。

正直、純構築であれば先駆者である海馬しゃちょーさんがいらっしゃいます。
優勝された純構築は非常にきれいですし、そちらを参考にされている方も多くいらっしゃるかと思いますので、その意味でもあえて罪宝炎王にしてみました。

展開例のご紹介

ウルカニクス✙炎王モンスター

基本的にウルカニクスは2枚初動です。
また、2枚初動の中でも一番弱い組み合わせの展開ですが、妨害の量はそこそこあります。
ちなみにＧを受けた場合はポニクスサーチ、ポニクスＳＳからナイチンゲールに行くか、ポニクスのサーチを神天焼にして妨害を構える方法もあります

ウルカニクス+キリン

こちらはガネーシャを構えられる展開例です。
ちなみにキリンがガネーシャでも同じことができます。
おそらくこの展開が使うことが多いのではないかと思います。
盤面の強さと展開の容易さが特徴です。

ウルカニクス+ガルドニクス

こちらルールミスを発見しましたので、再度展開動画を載せます。明日には更新出来ますので、ご確認お願い致します。
また、間違えやすいルールミスだと思いますので、そちらについても共有します！

※追記
前回上げていた展開例のルールミスの件ですが、
ハヌマーンやポニクスなど、炎王などが破壊された場合に手札から出てくる効果があるのですが、その効果と併用して（破壊をトリガーとして場に出てくる効果）ガルドニクスを墓地から復活させる効果が使えないというものでした。
あえてこの動画も残して置きますので気になる方はご覧ください！
こちらの動画の３０秒あたりからの映像です。

こちら再掲載です！
ニビルケアパターンの展開例となりました！
こちらが一番ケアとして強い展開例になるかと思いますので、是非チェックしてみてください！

今後の構築の変化と可能性について

今後、カイザーコロシアムが有効にならないとしたときに構築面でどのような対策を講じていくのか。
・変わらず永続系に頼る。
・金満な壺などの採用していく。
・天帝の使途の採用。
・超融合の採用。

様々ありますが、現時点のカードプールではどの案よりもやはりカイザーコロシアムが有効なように思えます。
また、永続罠であるサモンリミッターも優秀なカードですが、ニビルケアや後手からの咎姫を打ちづらくすることや、マスカレーナによる妨害の限定化など役割を持てる点は優秀です。
これらの点を考えると現状としては純炎王における構築はカイザーコロシアムが優秀となりそうです。

また、規制後のスネークアイ炎王においては規制対象によっても考えるべき点が大きく変わるため、構築難度が高くこれから研究していくことになるかなと思います。その構築についても今後共有していきたいと思います。