額装の楽しみ方について、新たな考察

少し前に書いたこの記事について、知り合いの編集者にいたく気に入られました。もったいないので少し加筆修正して体裁を整えております。

文中に記載した通り、ランニング中に色んなアイデアが降ってくるのですが、最近も額装についての考え方が舞い降りてきました。

額装は、作品の色合いや使用素材、モチーフなどに応じて決めていくことになる訳ですが、必ずしも作品中心で考えて良いのか?という基本的な疑問にぶつかりました。

額装した作品を室内に飾る場合、作品中心で額装を考えると、何らかの壁にぶつかってしまうのではないか?と思うわけであります。

何が言いたいのか?というと、展示空間やその作品の周辺要素に影響される、ということです。つまり、作品だけではない、飾る場所に応じて検討しなければならない、ということです。

きっかけになったのは加藤泉さんの展示を見たことも影響しています。

ハラミュージアムアークの個展開催時、日本の古美術作品と並んだ加藤泉さんの作品を見て、「なんて素晴らしい空間なのだろう!」という感動体験をしました。

加藤泉さんの作品が空間で見事に作品としての花を咲かせた素晴らしいキュレーションでした。額装の域を超える、美術作品の最高の共演でした。

額装の楽しみ方は、作品単体だけではなく、空間やその作品と一緒に並ぶ作品との調和などを意識して見るのも1つの考え方かも知れません。

額装の楽しみがまた一つ増えました。


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