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『ふたつのしるし』(著者:宮下奈都)は城北中、星野学園中で出題されました!中学受験国語の入試問題の内容を紹介します!

■『ふたつのしるし』(著者:宮下奈都)について

この本では、柏木温之は小学校1年生から、大野遥名は中学1年生から生い立ちが書かれていて、それぞれの章で二人の別々の物語が語られています。

温之は勉強にも学校にも興味を持てず、いつも一人でいるのが楽だと思って生きていましたが、高校をやめて電気工事のアルバイトをしてから、仕事が楽しくなり、そのまま電気工事会社の技師となります。
遥名は優等生で受験勉強をして東京の大学に入り卒業して、そのまま東京で就職します。遥名の方が年上の設定となります。
後半になるまで、2人ともほとんど接点がなく描かれていますが、2011年3月11日に出会うことになります。

人と人との出会いってこういうものなのかなぁと、最後もほのぼのと素敵なしるしの物語となっています。

この本は、小学生向きではありません高校生以上大人向けの作品です。
中学受験で出題されたところは、最初の温之が小学1年生のところでした。

温之と同じクラスの健太は中学でも、大人になっても友人として出てきます。


中学受験では、2017年度第1回城北中学校、2019年度第1回星野学園中学校の国語の入試問題で出題されました。

◆2017年度第1回城北中学校の国語の入試問題

大問1番で「第1章 1991年5月」から最初にリード文が5行あり、文庫で約16ページちょっと出題されました。大問2番までで、2番は漢字なので、かなり長いですが、この「ふたつのしるし」にほぼ全ての時間を費やすこととなります。

設問形式は、語句の意味が1問、4択の記号選択問題が3問、5択の記号選択が1問、字数制限つき記述問題が6問(20,20,50,50,60.80字)でした。

第1章は柏木温之が小学校1年生のときのお話なので、読むのは読みやすいですが、全体をしっかり捉えられないと設問に答えるのは難しいでしょう。
読むのにも、書くのにも時間が必要です。

◆2019年度第1回星野学園中学校の国語の入試問題

大問2番で「第1章 1991年5月」から上記の城北中学校で出題された部分後半から出題されました。
大問1番は説明的文章で、大問3番が漢字の書き取り、大問4番が漢字の読みで大問4番までです。

この大問2番の出題形式は、語句の意味が1問、擬態語の挿入が1問、4択の記号選択問題が6問で問8まででした。

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