選択肢が欲しい!

 昨日は、次男の卒業式だった。

私の両親も、私も通っていた小学校と、同じ小学校を卒業。


 その小学校は、今年で150年。

小学校としては、そんなものなのかな(笑)



 さて、卒業式後。

 最後の「先生や友人との写真タイム」で、

長男がお世話になった先生にお会いした。


 少しだけお話ししたのだが、何より驚いたのが、

「今、支援級では全部で30人近くいるんです。

長男君が在学していた3年前に比べて3倍以上。

大変です。本当に(汗)」と。



 私は

・現役のがんサバイバー

・自閉症っ子のパパ

なのだが、常々、感謝し続けている職業がある。


・学校の先生

・医療従事者


 である。



 理由は私の置かれた状況を見てもらえたら、

なんとなく、イメージできるかなと思います。



 先生からのお話を聞いて、思い出したことがある。

・特別支援学校の進学率(競争倍率?)が、非常に高い

ということ。


 私の長男は、最初から健常な子たちが通う小学校に

通わせるつもりでいました。


 だから、長男が高校受験をするときに、その実態を

知ることになったのです。



 私が住む愛知県にも高等特別支援学校はいくつかあります。

それでも、高等学校の数と比べたら、圧倒的に少ない。


 にも関わらず、高等特別支援学校に入りたい生徒さんは、

年々、増えている模様。



 当時、高等特別支援学校に見学に行き、入学の意思を伝えたとき、

言われたことがあります。

「長男さんのレベルであれば、十分に高等学校でも通えると思います。

うちは肢体不自由や重度の障がいをお持ちの生徒さんに対して、

柔軟に対応できる環境であるので、長男さんのように、

ある程度、自分のことが自分でできるのであれば、

(高等特別支援学校ではなく高等学校で)大丈夫かなと」


後から調べて分かったのですが、

募集人数8人に対して、見学者100人以上。

単純な倍率で、10倍以上となります。

東大もビックリです(笑)



言われることは分かる。

分かるけど、どうも釈然としない。


 確かに、周りを見れば、見た目だけで申し上げるのは非常に失礼だが、

長男に比べたら(比べることも失礼です)、大変だろうなと、

想像できる生徒さんはいらっしゃる。


 ただそれでも、健常な生徒さんに比べると、長男は、

・知育面

・運動面

で、劣る。

やりたくても、できないのだ。



随分と前に、長男がつぶやいたことが、私は今も忘れられない。


「どうして、僕はできないんだろう」


本当に、本当にツラかった。

 代われるものなら、喜んで私が代わってやりたいと思った。

親として適当な答えが言えなくて、長男に隠れて、泣きました。


 だからこそ、「長男がやりたいことをやれる環境を探そう!」

と、私なりに懸命です。


 少し調べてみたのですが、長男のような「グレーゾーン」の生徒さん。

近年、非常に増えているようです。

理由は諸説ある様子。


 その原因究明ももちろん大切なのでしょう。

ただ私は、それ以上に、

今、長男のような「夢実現のために、通いたい・学びたいけど、

環境(選択肢)が思うようにない」というこの社会。


 この社会に対して

・できることは何だろう?

・どうしたら、良いかな?

・目の前の人が喜ぶことは、何だろう?

と、考えて動く。


こんな社会になって欲しいなって、切に願います☆彡


最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。

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