やぶいぬ

ジャーナリスト的ななにか:専門はハードウェア、ネットワーク、セキュリティ、自動車とか教…

やぶいぬ

ジャーナリスト的ななにか:専門はハードウェア、ネットワーク、セキュリティ、自動車とか教育関係とか。元アス、元オライリー・ジャパン(Editor-in-Chief)。メディア業界でかれこれ25年。アイコンのねこは近所の野良。

マガジン

  • のらいぬの掟

    記事にならないネタや記事にしなかったネタや記事に書けなかったネタなど、なんとなく思いついたことを書き連ねる(のか?)

最近の記事

コロナ禍でのドイツ渡航:

8月にワクチン証明書を入手できたので、9月にドイツ出張をしてきました。その状況を記事にしたので、この時期の海外渡航・帰国(再入国)手続きなどに興味のある方は以下を参考にしてみてください。 コロナ禍なのにあえてドイツに行ってみた<計画編> コロナ禍なのにあえてドイツに行ってみた<実施編> もちろん、各国の検疫状況や入国条件は異なりますし、更新もされます。あくまで9月あたまの状況ということを踏まえて、各自の渡航の参考にしてください。 また、旅行代理店も出張のためのPCR検

    • 東京モーターショー:ぜんぜんモビリティ革命じゃないじゃん

      東京モーターショーが開幕している。モビリティ革命によってモーターショーの役割が変わってきている。今年は輸入車がほとんどでない。期間中来場者100万人を目指す。など、いろいろ話題に事欠かない。 分散会場となった東京モーターショープレスデーの取材で感じた、今回の東京モーターショー。とくに会場が有明(従来からの場所)と青海(MEGA WEBやビーナスフォートがあるところ)に分散したことによる移動ロジと、両会場をつなぐオープンロードについて考えたい。 会場の移動まず、展示会場が分

      • 公共料金とスマホ支払いをまとめてはいけない

        スマホの抱き合わせ販売は以前から問題にされている。それこそガラケーの時代から、必要ないアプリを「すぐ解約していいので」と契約時の割引ができないとして買わせる販売方法が横行していた。スマホになってもこの販売モデルは生き続け、アプリや動画サービスの契約、在庫処分っぽいタブレットの廉価販売、なんたらPayのアカウント作成など、バリエーションも広がっている。現在は電気代といっしょにするとお得みたいなプランもある。 今回はこの電気代の請求とスマホの月々の使用料(基本料、データ通信プラ

        • 横浜市がカジノ誘致で揺れているが:

          横浜市のIRリゾート施設誘致問題。ギャンブルや治安の問題、財政や地元経済の問題以前に、そもそもいまどきカジノってそれほどのコンテンツか?というお話。 変わるラスベガスグローバルでは確かにリゾートや大人の娯楽としてメジャーな存在ではあるが、例えば、カジノの代表的な存在で、記号にもなっているラスベガスで、多くのホテルが1Fにカジノを構える構造になっているものの、夜の9時、10時過ぎといった時間帯でもテーブルが埋まることはなく、閑散としているホテルも珍しくない。 いまどきラスベ

        コロナ禍でのドイツ渡航:

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        • のらいぬの掟
          11本

        記事

          一方で結果がでても給料減らすトヨタ:

          DOLさんで書かせていただきました:記事を仕込んだのは5月末ですが、その後トヨタが「危機感を共有する」と管理職以上の減俸を発表したり、動きが早くてオンライン記事でもフォローアップが大変。 記事は、終身雇用や年金があてにならない時代の労使関係について、日ごろ思っていることをまとめました。編集部が(つい力が入り書きすぎた)冗長部分をうまく整理してくれております。 記事では書ききれませんでしたが、このような動きをうけて独立や副業、セカンドキャリアが花盛りです。機会があればこのあ

          一方で結果がでても給料減らすトヨタ:

          ひらめいた! 法律事務所の新しいビジネス

          この記事では、NTTは逓信省がらみでうんぬんとあるが、近年の総務省とモバイルキャリアの関係をみてると、これはちょっとズレてるというか、いまどきそんな癒着はないだろう。。。 ただ、抱き合わせの問題や料金の問題は、政府が規制したり制御しようとしてもたぶん無理。問題の本質は、キャリアが土管以外のサービスとは幅を広げすぎていることと、元祖ガラパゴスモデルから脱却しきれてないこと。 端末はすでに国内メーカーやキャリアの制御は不可能なのに、通信料の2年しばりで端末代をごまかすモデルを

          ひらめいた! 法律事務所の新しいビジネス

          イッツコムの迷惑メール・詐欺メール

          もう20年くらい、ケーブルインターネット(ドメインがcatv.ne.jpだった時代)のころからイッツコムユーザー(当時は「かっとび」catvをもじった名称)。仕事にも使ってるアドレスだし、いくつかのWebサービスなどの登録アドレスにもなっている。 ケーブルインターネットからテプコ(東京電力)のFTTHになって、KDDIになって、回線はなくなっているが、メアドを残すためプロバイダー契約だけ残しているが、1、2年ほど前からイッツコムのメールアドレスに、「アカウント情報を確認しろ

          イッツコムの迷惑メール・詐欺メール

          MBUXを使ってわかったトヨタ:MaaSとダイムラー:CASEの違い

          MBUXをレビューしたので記事を書いた。ガジェットとしてのレビューの中で、CASEとMaaSの違いみたいなものを感じた。 トヨタもダイムラーもMaaS市場へのコミットで同列に語られることが多いが、じつはダイムラーは積極的にMaaSとは言っていない。ダイムラーが言い出したのは「CASE」だ。 MaaSとCASEの違いは、ひとことでいえばプラットフォームの範囲だろう。モビリティカンパニーをめざすトヨタは製造業へのこだわりを捨てるところまで見ているはずだ。対するダイムラーはAD

          MBUXを使ってわかったトヨタ:MaaSとダイムラー:CASEの違い

          もちろん、業務スキルと経営・管理の関係は本質ではないが…

          気になる点があったので記事で書かせていただきました。 五輪相+サイバーセキュリティ担当相の問題点は: 1:そもそもサイバーセキュリティ基本法の改正はオリンピックと関係ないが、オリンピックに絡めれば盛り上がるだろうという安易な発想 2:その結果、対外的にみても重要なサイバーセキュリティ担当相のようなポジションに、オリンピックのついでに的な大臣人事 3:しかもその大臣が秘書や官僚にまかせてるので問題ないという法律の意味も意義もわかっていない状態。 この状態で本当に重要イ

          もちろん、業務スキルと経営・管理の関係は本質ではないが…

          トヨタ的な系列モデルはとっくに崩壊しているのだが…

          端的にいえば、この記事の問題(MaaS市場におけるメーカー、販売、サービスなどバリューチェーンの再編)は、プレーヤーの分割しかいまのところ解はないと思う。 豊田社長は「100年に一度の改革」を本当に危機感を持って臨んでいるそうだが、この意識を共有しているのはボードメンバーでも数名。他は、とりあえずいまの車が売れているので、CASEなんてやらなくてもいいくらいの認識。 とくにトヨタ+SBが目指している市場は、いわゆる自治体MaaS、官製MaaS。直接の顧客は自治体だったり交

          トヨタ的な系列モデルはとっくに崩壊しているのだが…

          トヨタ・ソフトバンク提携の構図はじつは意外と単純:

          記事を書きました。今回のトヨタ・ソフトバンクの提携にはいろいろ分析はありますが、構図はそれほど複雑でなく、またこの提携そのものは(MaaS)戦略というよりその中の「戦術」のひとつ。 トヨタとしては、年頭にぶち上げたe-Palleteを実際の製品化する必要があるが、いまのところメーカーがEVやシェアリング専用の車両を作ったところで売れない。ライドヘイリングのベンチャーはもっと安く車両を作るか、マイカーやタクシーを利用する、ファブレス・カーレスのモビリティ事業がメインだから

          トヨタ・ソフトバンク提携の構図はじつは意外と単純:

          T-Connectの音声認識エージェントをクラウンで試してみた:

          自動車も、従来型の試乗記(ドライブフィール、デザイン、ユーティリティなど)ではなく、モビリティサービスやIT機器としてのレビューが必要なのではないかと、こういう記事で模索中。PCやスマホのレビューに近いけど、そことは違うレビューポイントはないかと。 まずは新型クラウンの機能から。LINE連携は面白い試み。エージェント機能(自然言語処理、コンテキスト認識)はいまいちだけど、今後に期待。 個人的には、車にAlexaやSiriが乗っかってくれていいんだけど、メーカーとしてはそこ

          T-Connectの音声認識エージェントをクラウンで試してみた:

          スタバがBlackhat USAに出展していた

          タイトルは誤植ではない。毎年夏に開催されるBlackhatにスターバックスが出展(出店ではない)していたというお話。なおタイトル画像は今年の基調講演に登壇した「セキュリティのプリンセス」ことパリサ・タブリス氏(グーグルでChromeの開発チームを担当:撮影は自分)。 Blackhatといえば世界中のハッカーが集まるセキュリティカンファレンス。一般の人にはなじみが薄いかもしれないが、新聞などで自動車がハッキングされ遠隔操作された、というニュース。あれはだいたいBlackhat

          スタバがBlackhat USAに出展していた

          のらいぬの掟:Wordの履歴機能

          タイトルは20年くらい前、日記サイトが流行っていたとき、自分が更新していた日記のタイトル。 ツイッターでは書ききれないとき使ってみようかと。 いきなりですが、Wordには修正履歴を残す機能がある。仕事で作成する文書などで、共同作業したり上司チェックなどを入れるときに便利だ。自分の仕事では、純粋に原稿の編集者チェック、インタビューイーチェック、クライアントチェック(広告案件)で利用することがある。 便利なのだが、落とし穴もある。 履歴が込み入ってくると、やりとりしている

          のらいぬの掟:Wordの履歴機能