見出し画像

世界で最も愛される本 素粒子の糸

太陽と月と地球に感謝を込めて
名もなき民が語る小さな日々の営みが作る自然との調和
(これはフィクションです)
 著者 翠泉(pipi)

縄文土器の紋様は縄ではなくラセン細工のネックレスだった。

イメージの中でこの発見の連鎖は現代考古学・世界のナゾとされている遺跡・超古代オーパーツ、そして「日本」と「一民族」の失われた歴史が蜃気楼の如く薫りはじめる。イメージの中で宇宙人説の1部が99%に近いカタチで否定された。失われた人類歴史の中で何が行われたのか。縄文人が手作りしていた土偶の意味。その土偶が地球の未来に語り始めようとしている。
今から157年前、1863年4月に来日したスイス人による日本見聞録の1ページから。尚、この時代の日本人は識字率世界一を誇り一番生活が苦しい庶民であっても長屋を住みかとしていた。その庶民も含めてほぼ全ての国民が各々の身丈にあった学問を幼少時代より受けていた。またこの頃から日本人の衛生管理は世界のどの民族よりも群を抜いている。これは海外からの知識人が日本見聞録の中で語っている。

この時代の日本において・・

「中に、極めて不思議な隠者がいて高い懸崖の壁に穴を掘って住んでいるが何者であるか、どうして生活しているのか、全然、わからないのがいる。もっとも、岩壁と道路の間にある池の上に巧妙に造られた滑車があって、食糧籠を上げたり下ろしたり出来るようになっている」この文面から古代の失われた歴史のワンピースが光を放つ。さらに古書において高貴な旅人の何気ない疑問が「土偶をつくる意味」に繋がった。それは考古学の新たな発見を予感させる。一瞬、何世紀という色を染めた素焼きの物語りに身震いするほどの興奮を抑えられない。カ.タナという主人公を通してこれまで歴史の表舞台にはっきりと登場してこなかった民族の足跡を巡り「地球の未来」へと遥かなる時を超えて辿り着く物語りである。

ここから先は

77,799字

¥ 1,000

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?