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AIで人の暮らしを豊かにする(3/17)

弊社の理念は、「AIで人の暮らしを豊かにする」だ。AIは、素晴らしい技術だし、自分なんかは新しいAIを使っているだけで幸福度が上がるので勝手に豊かになる。ただ、大半の人はAI自体に興味があるわけではなく、AIを活用して「自分の暮らしを豊かにする」作業が必要なのだ。AIで暮らしを豊かにするためには、何が必要か。まず、AIの知識ではなく「課題解決」の思考が必要なのだろう。AIの知識だけあっても、それを何に使えばいいのかわからない人は多い。ただ、AIは自分の生活の「面倒くさいこと」を大抵解決してくれる。なので重要なのは、「面倒なこと」が何かを理解することと、その面倒を「課題」として認識することだと思う。AIで暮らしを豊かにするためには、AIがまず「面倒なことを解決してくれるツール」という理解をしてもらうことから始まる。それがあってから、じゃあAIをどう使っていくのか、という話が出てくる。つまり、AIをもっと大きな産業で活用して大きな課題を解決していこうとするなら、「その産業での課題」というドメイン知識が必要になるのだ。現在は、AI業界だけのコミュニティがあるし、一部のAI好きがAIの知識をどんどん吸収して成長している構造がある。だけど、社会で豊かな人を増やしていくためにはそれではダメで、ちゃんと各産業にAIを実装していかないといけないのだ。そう考えると現状の「全員同じAI試験を受ける」とか「全部同じ研修を受ける」とか、ただAI人材を育てるというのではダメだと思う。大事なのは、ドメイン知識を持ったAIリーダーを育てるという必要がある。そして、そういう人は自分から「AI興味あります!」という人は少ない。なぜなら、ドメイン知識があるということはその仕事にプライドを持っている人が多く、AI参入を許さないという人が多いからだ。それを防ぐためには、その業界専用のAIの使い方を教えられるリーダーを業界内で育て、その人をエバンジェリストとしてどんどん広めていく必要がある。そのためには「資格制度」というのはいいが、業界ごとの資格を作って、ドメイン知識を持ったリーダーを育てる機関が必要なのだと思う。

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