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三角関数とは、ビジネスでいえば経営のことである。

たまには純粋数学を話題にしようか。

とはいえ、私は学者がよくする数学の美的な話は好きではない。

私なりの楽しみ方で論じる。

あくまで「ひとりごと」なので、許して欲しい。


三角関数。
sin(サイン)、cos(コサイン)、tan(タンジェント)


学生時代あなたを苦しめた(勝手に決めつけてごめんなさい)これらは、

いったい何を教えてくれたのだろう。

アカデミックな観点で答えるならこうなる。


「ベクトルを理解するために必要だから」

「波の動きを科学するために必要だから」

・・・・・・・・・・・・・・・・・


もちろんその通りだが、私は違う見方を提示したい。

さあ、ここからが本題だ。


三角関数とは、直角三角形においてある角度を定めれば、

3辺の関係性も自然に決まるということだ。

もう少し具体的に述べれば、角度 Xと3辺のうち2辺の関係性Yのと関数。

Y=sinX   Y=cosX   Y=tanX

「もうようわからん」という方は雰囲気だけ掴んでいただければOK。

流し読みしてください。


厳密さを命にしている純粋数学の方々は嫌うと思いますが、

ものすごーく簡単にいうと、こう表現して差し支えないヤツなのです。


直角三角形を成す3つの辺、a、b、c。

角度θが決まれば、

c/a   b/a  c/b  も必然的に決まる。


さて。

これ、何かに似ていませんか?

あなたがもしビジネスパーソンなら、

この構造が何かに似ていることに気づかないだろうか。


ビジネスを成す3つの要素、ヒト、モノ、カネ。

経営戦略(あるいはマーケティング)が決まれば、

ヒトとカネのバランス、モノとヒトのバランス、モノとカネのバランス、

これらが必然的に決まる。


「カネ÷ヒト」はひとりあたりの人件費、あるいはひとりあたり売上高など。

「モノ÷ヒト」はひとりあたりの生産性など。

「カネ÷モノ」は商品単価や製造コストなど。

すべて経営するにあたり追いかける重要な指標となる。

(ここでの割り算は厳密な数値というよりは概念として捉えてください)


そしてこれらの指標は、いうまでもなく経営戦略(マーケティング)で決まる。

経営戦略を決めることで、ビジネスに欠かせない3要素のバランスもはっきり決まるんです。

つまり・・・・・


経営戦略を決めること = 直角三角形のある角度を定めること


経営は、三角関数と同じなんです。



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(なるほど!と言っているかもしれない猫)



これをこじつけと思うか、ユニークな視点と思うかはあなたにお任せします。

ただ、これだけはお伝えしておきます。


三角関数の公式を覚えるのではなく、

sinを微分するとcosになることを「そういうもんらしい」と受け容れるのではなく、

そもそも三角関数とはなんなのか、

その正体と構造を深く観察し、

それは日常に置き換えるといったい何に使われているのか。

いいえ、日常生活のどこに存在するのか。

そういうことを考え、発見すること。

それが、数学を正しく学ぶということです。



だから私に言わせれば、

ビジネスパーソンなら、特に経営者なら、

三角関数を使っていない人など、ひとりもいないはずです。


「サインとかコサインとか、いったいなんの役に立つの??」

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という疑問は持つ必要がないのです。

私は大人に、こういうことをたくさん知って欲しいと思っています。

伝わるだろうか。



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