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専門家の仕事って、なんだと思いますか。

もちろんいろんな答えがある。

でも私はこんな答えも持っている。


「整理してあげること」


どういうことか、説明してみる。

興味ある方は、ぜひ読み進めてみてください。


こちらの写真をご覧ください。

ある業界誌の連載を担当することになり、その第1回の記事タイトルまわりです。

普通の内容。

でも注目して欲しい箇所があります。

どこだと思いますか?


画像1


ビジネス数字は「2種類」しかない。


この1行に注目してください。

よくありますよね。

「ポイントは3つあります」「可能性は2つあります」「原因は3つです」・・・

みたいな言及。

本当に、よくある。

特別なことではない。

少しも驚くことではない。

そう思うかもしれません。

でも私は違います。

これが専門家の仕事であり、ホンモノとニセモノの違いなのです。


例えばあなたが恋愛で悩んでいるとします。

あなたは自称「恋愛の専門家(?)」の恋情寺晃(れんじょうじあきら_仮名)に相談します。←誰だよ

で、その晃が支離滅裂なアドヴァイスをしたとしたらあなたはどう思うだろう。


「この人、実はニセモノ?」


そう思うのではないでしょうか。

私だったら思います。

ではその晃がこう整理してくれたらどうでしょう。


「恋愛の悩みって、実は大きく分けて○個あるんです。あなたの悩みはそのうちのコレです。でね、コレの解決方法って実は△個しかないんです。まずひとつ目はね、・・・・」


どうでしょう?

きっとこんなふうに思っちゃうのではありませんか?


「確かに〜 なるほどね〜 さすが恋情寺晃だわ♪(・∀・)」 


めでたく恋情寺晃はホンモノと認定されました。

名前は胡散臭いですが、言っていることはとてもホンモノっぽい。

さて、この差は何??

そう、答えは「整理してあげる」ができる人か否か。

ごちゃごちゃしているもの、糸が絡まった状態のものをスッキリ整理してあげることができるかどうか。

これが、ホンモノとニセモノの違いです。


だからもしあなたが(なんでもいいのですが)、

「この人はホンモノなんだろうかニセモノなんだろうか・・・」と不安になることがあったら、簡単に見極める方法があります。

質問することです。

そしてその答え方が次の両方を満たすかどうかです。


①整理してくれること
②説明に量的概念(数字)を使ってくれること


もっとはっきり言えば、あなたがした質問に対して、

「んーまあいろいろあるんだけどね〜」と言いながらゴチャゴチャ喋るだけの人か、

「ああ、それは2つの見方があるんですよ」と説明してくださるか。

これだけですべてわかってしまいますよって話。


恐縮ながら私も件の連載において、

ビジネスで扱う数字というものをある論理で整理し、

「実は2種類しかないんです」と説明しました。

なぜそうするか。


理由は2つあります。


ひとつは、私が数字&論理のヘンタイゆえ自分だったらそう説明して欲しいから。

もうひとつは、おそらく誰もがそう説明して欲しいだろうから。

私がホンモノかニセモノかは、この際どうでもいいです。


ここまで読んでいただいてありがとうございました。

どなたかのお役に立つことを願って。


最後は余談。


複雑なものをスッキリ整理し、量的概念も使ってわかりやすく説明する。

これはすべてのビジネスパーソンが備えておいて損はないスキルです。


整理は論理思考、問題解決思考を要します。


量的概念はまさに数字。


こんなことも鍛えることができるのがビジネス数学。

そんなふうに覚えていただけると嬉しいです。


ね。

私の活動、そこそこ重要でしょ?



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最後までお読みいただきありがとうございました。
国内でただひとり、ビジネス数学教育家。
ビジネスパーソンのための数学教育を提唱し、企業人の育成に貢献しております。
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まあ、いろいろやっています。
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