見出し画像

蟹は甲羅に似せて穴を掘る:カニはコウラににせてアナをほる #178 辞書の生き物

カニの穴

 人はそれぞれ分相応の考えや行いをする、行いしかできないものだということのたとえです。目標や願望も、自分の能力や力量に見合ったものになるという意味でも使われます。
 大きなカニは大きく、小さいカニはそれなりの大きさの巣穴を掘ることからできた言葉です。

  大きなカニ、すなわち優れた人は大きな目標を持ち、それに向かって実力を発揮して達成するものだ、というポジティブな意味より、小人物は身の丈に合った程度の事しかできないのだというネガティブなイメージで使われることが多いように思います。

 個人的には、自分の大きさを良く知っていると解釈できますので、己をよく理解し、そのうえで本当に自分がやりたいこと、自分の特徴を活かした行動ができるというポジティブな意味での使い方もできるのではと思っています。

シオマネキ

 砂浜で小さな穴を見つけることがあります。カニや貝の巣穴です。
砂ガニやシオマネキが見つかることもありますが、片方のハサミだけがやけに大きく、そのハサミを振って潮を招いているように見えるシオマネキはなかなか見かけなくなりました。
 絶滅の危険性も指摘されています。砂地の環境保護も大事です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?