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卵に目鼻:タマゴにめはな #204 辞書の生き物

卵に目鼻

 卵に目と鼻をつけたような、色白で整った顔立ちを表す表現で、美人を形容する言い回しです。

 卵の白さは女性の肌の白さを連想させ、美人の表現につながりました。
色の白いは七難隠す:いろのしろいは、しちなんかくす」という言い回しがあります。肌の色が白ければ、多少の欠点があっても目立たず美人に見えるという表現です。

 色白の女性は、正倉院に伝わる屏風図「鳥毛立女屏風:とりげりつじょのびょうぶ」の頃から美人の代名詞だったのかもしれません。

鳥毛立女屏風:別名「樹下美人図」

炭団に目鼻:たどんにめはな

 「卵に目鼻」と逆の意味の表現で、色が黒く不美人のたとえです。
色が黒いというだけで、ひどい言われように思います。



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