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雉も鳴かずば撃たれまい:キジもなかずば うたれまい #107 辞書の生き物

キジも鳴かずば撃たれまい

 余計なことを言ったばかりに、自ら災難を招いてしまうことを表した慣用句です。
 キジは野原に隠れていますが、鳴いてしまって居場所が知られてしまうと猟師に撃たれてしまいます。鳴かなければ目立つこともなかったのに自分で種を蒔いてしまうということになります。口は禍の元(くちはわざわいのもと)と類似の意味になります。

キジの鳴き声

 キジは繁殖期や縄張り争いの際にオスが鳴きますが、その鳴き声は「ケーン、ケーン」と表現され、他の野鳥とは一味違います。
 また、地震の前にも鳴くという報告もありますので、春先の繁殖期以外でキジの声を聴いたら注意した方がよいかもしれません。

国鳥

 日本の国の鳥はキジです。トキやタンチョウヅルを思い浮かべた人もいるかと思いますが、日本固有種で渡り鳥でないことなどから国鳥に指定されています。ちなみにトキは国鳥ではありませんが、学名はNipponia nippon と日本が使われています。

 

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