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【自分の言葉で語る技術】川上 徹也

自分の言葉で語る技術

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新規性  :★★☆☆☆
有益性  :★★☆☆☆
おすすめ度:★★☆☆☆

■この本で解決できること

自分の言葉で語ることの大切さと、そのために意識すべきことや実践すべきことが分かります。スキル的なことは多く書かれていないので本のタイトルとミスマッチ感は否めません。

■この本で伝えたいこと

 ●自分の言葉で語る意義

まず自分の言葉の定義を共有しておきましょう。
「自分の言葉」とは、他人から見て「自分の考えや価値観を自分なりの表現で語っていると感じる言葉」です。前提として自分の言葉で語っているかを決めるのは他人であり、他人から見てどうかという部分こそが重要です。

そして、自分の言葉で語ることができない人は、相手から軽く見られたり、ビジネスにおいて相手にされなくなったりと、一生損をすることになります。

したがって、自分の言葉で語ることは非常に重要であり、そのためには借り物の言葉をそのまま使わないということが大切です。

 ●自分の言葉で語るポイント

さて、他人の言葉をそのまま使わないことが大切だと書きましたが、ここでポイントとなるのが「そのまま」という部分です。誰かの言葉に、自分の体験や知識を組み合わせることで、自分の言葉が出来上がります。

ただし、同じ体験をしていても、新しいことを発見できる人もいればそうでない人もいます。また、発見したことを自分の言葉にできる人もいればできない人もいます。なのでポイントは「体験した事実」ではなく、そこから何を発見し、どう自分の言葉で表現するかということです。

とはいえ、体験量を増やすには多くの年月が必要です。そこで重要なのが意識して視点を増やす工夫をするということです。それにより、人と違う発見ができるようになり、自分の言葉が増えるからです。

例えば、旅行では最下層の安宿から徐々にグレードアップしていき最後は最高級のホテルに泊まるといった体験をすることで、様々な視点による体験量が増えます。

次のポイントとして、分かりやすい言葉というのは情報量が少ない言葉という点です。言いたいことを一行で言えるようになると、説得力がぐっと増します。

多くの人に分かりやすい、伝わりやすいという点では、人間の五感をフルに活用した表現が望ましいです。なぜかというと、人間には大きく分けて「視覚優位型」「聴覚優位型」「身体感覚優位型」(嗅覚・触覚・味覚)の3パターンと言われています。意識しないと自分が優位な表現のみで説明してしまいがちですが、優位性は人によって異なるということを認識し、様々な感覚表現を盛り込んだ言葉で語ることで多くの人に伝わることがになるためです。

最後に、「自分のこと」を語る際のポイントです。
まず、順番としては現在→過去→未来で語ることが黄金律です。
そして、過去から現在に至るまでにどんな失敗や挫折があり、それをどう乗り越えたのかというエピソードを入れることが重要です。
人は、


①何かが欠落したもしくは欠落させられた主人公が
②無理ではないかと思うほど遠く険しい目標に向かって
③数多くの葛藤や敵対するものを乗り越えていく


展開に、自然と心を動かされ共感をするからです。

自分を欠落した主人公に見立てて、現在が未来の高い目標に向かう通過点となる形で話しましょう。

■この本から得た教訓

気づき

体験と、「そこで感じたこと」はどんどん上書き保存されてしまい、人間の記憶はハードディスクとは違い、古い記憶は無くなっていきます。つまり、体験とそこで感じたことのストックを増やすためには、随一“記録”として残しておくことが大事だと感じました。

明日からできること

毎日の振り返りに、失敗や挫折、そのときの感情を意識的に記すようにする。


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