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ストーリー性のある曲とその意味について

音楽の背景にある、ストーリーが好き。曲が出来た経緯とか、歌詞にある想いを知ってから聴くと、いつも聞いてた曲が違って聞こえる。

そんな曲のまとめ。


ELLEGARDEN  「ジターバグ」

下北沢の王将にて、ELLEGARDENの活動に行き詰り、悩んでいた細美武士にEASY GRIPのMASSUNは「インディーズやれなくなったらアマチュアになれば。で、アマチュアでライヴハウス出れなくなったら、路上で弾き語りでもすればええんちゃうんか。それでもおまえは音楽を続けていくんやろ?」と言った。
細美武士はこの言葉に感銘を受け、一気に「ジターバグ」を書き上げた。

この話は伝説として古くからのファンの間で今でも語り継がれている。
英語の曲を作ることが多い細美武士が、真剣に日本語と向き合った初めての曲でもある。

「自分の人生を変えた言葉をいつまでも忘れないようにしよう」
「この言葉を原点にスタートしたんだ」
というメッセージが歌詞に込められている。


チャットモンチー 「majority blues 」

ボーカルを務める橋本絵莉子が16歳の時、文化祭でチャットモンチーを結成した。そして彼女が22歳の時にメジャーデビューを果たす。

「majority blues」は、そんな彼女のストーリーになっている。ライブハウスからの帰り道、上京、故郷である徳島を思う気持ちが描がかれている。
過去を振り返る曲と同時に、これからの決意表明の歌のようにも聞こえる一曲。

橋本曰く、『わたし』をテーマに、過去の『わたし』も未来の『わたし』も報われるような曲にしようと思った。個性、個性と言われる今こそ、大衆が大事なんじゃないかと思いこのタイトルにした。 (wikipedia)


YEN TOWN BAND 「Swallowtail Butterfly〜あいのうた〜」

映画「スワロウテイル」に登場する架空のバンド「YEN TOWN BAND」の曲。
映画内では、娼婦として働いていた「グリコ」がボーカルを務めるが、実際はCHARAが演じている。
一攫千金を求めてやってきた無国籍集団だったYEN TOWN BANDはこの曲を機に、スターダムを駆け上がっていく。

この曲を作詞した小林武史は、この曲を書いた時「ああ、今が自分のピークだ」と思ったという。

架空のバンドではあるものの、東日本大震災の復興イベントなどでちょくちょく現実世界に姿を現している。


ASIAN KUNG-FU GENERATION 「ソラニン」

浅野いにおの漫画、「ソラニン」に登場する種田成男が作詞作曲した曲である。

音楽の才能がないと言う種田に、交際相手の芽衣子は「バンドに力を入れて欲しい」と自分の思いをぶつける。その一言で種田はもう一度バンド活動に熱を入れ、新曲である「ソラニン」を歌う。

そんな中、種田は交通事故で他界する。芽衣子は「彼が居た事を証明し続けるのが、わたしの役割なのかもしれない」と言い、種田のギターを手に取る。芽衣子はギターの練習を重ね、ライブハウスのステージに立ち、芽衣子のボーカルで種田の残した曲「ソラニン」を歌った。

映画の中では、芽衣子役の宮崎あおいがボーカルを務めている。声が綺麗でめちゃくちゃいい。

 

エリック・クラプトン 「Tears in Heaven」

ギターの神様 エリック・クラプトンのTears in Heaven。邦訳すると天国の涙。

1991年、4歳だった息子のコナーがアパートの53階から転落死した。その悲しみに打ちひしがれる中、コナーの死を悼んで書いた曲。息子を亡くした悲しみを乗り越えるために書いたこの曲に対し、エリックは「ほとんど無意識のうちに治療薬として使っていた。
そして、上手くいった。「音楽から多くの幸せと癒しをもらった」と語った。

キャリアの代表作となったこの曲の中で、エリックは天国のコナーに会いたいとしながらも、
「自分は息子がいる天国にいるべき人間ではない」
「この世で自分の進むべき道を見つけていくのだ」
と歌い、コナーを愛しつつも別の世界で生きていく決意をしている。


コナーの死から13年後の2004年、エリックはこの曲を歌うことを辞めた。

「もう喪失感を感じなくなったんだ。喪失感はこの曲の大部分を占めるものだった。演奏するときは、曲を書いた時の感情と融合してないといけない。その喪失感がもう無くなったし、本当に戻ってきてほしくない。今の生活は違う。きっとこの曲にも休息が必要で、客観的に見れる時が来たら披露できると思う。」

こう語った9年後の2013年に、Old Sock tourで彼は曲を復活させた。


オススメの曲があったら教えてくれ!!

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