住宅の断熱性能を判断する方法

住宅にはどの程度の断熱性能が必要なのでしょうか。
ハウスメーカーなどのホームページやカタログを見ると、断熱材の種類や厚さが書かれていますが、どの断熱材でどのくらいの厚さなら適当なのかはわかりづらいものです。

住宅の断熱性能を判断する方法としては、住宅の省エネルギー基準(省エネ基準)というものがあります。

住宅の省エネ基準の中に「外皮平均熱貫流率(UA値)」という項目があり、これが住宅の断熱性能を表します。

断熱材などの材料の断熱性能は熱伝導率で、窓やドアの断熱性能は熱貫流率(U値)で表します。
住宅全体の断熱性能の判断するためには複雑な計算が必要で、外皮平均熱貫流率を計算します。

そして省エネ基準の基準値と比較して基準を満たしているか確認します。
住宅に求められる断熱性能は地域によって異なり、寒い地域ほど断熱性能が必要です。
そのため、省エネ基準の基準値は地域によって異なります。

外皮平均熱貫流率では住宅の断熱性能を比較するときに便利な指標です。
ただ、一つ覚えておいて欲しいことは、外皮平均熱貫流率はあくまでも設計上の数値だということです。
つまり実際に住宅を建てたときには、設計通り断熱材が施工されているか、断熱材がすき間なく施工されているかなどで断熱性能は変わってきます。
そのため、いくら外皮平均熱貫流率がいい数値でも、正しく施工されなければ意味はありません。

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