ここでは暖房・冷房・給湯などの省エネについて考えてみましょう。
省エネに関するものは以下のものがあります。
・断熱
・気密
・日射利用（暖房）・日射遮蔽（冷房）
・通風利用（冷房）

これに設備も考慮すると以下のものがあります。
・高効率な暖房器・エアコン・給湯器
・熱交換型換気システム

これに太陽熱、発電も考慮すると以下のものがあります。
・太陽熱利用給湯システム
・太陽光発電
・コージェネレーション

住宅の省エネを考える上で最初に考えるべきは高気密高断熱化です。
設備は住宅に比べて寿命が短いので、後から交換することが可能ですが、高気密化や高断熱化は後から行うのは難しく、コストと工期が非常にかかります。
そのため、まず住宅を建てる場合は断熱性能、気密性能から検討しましょう。
どの程度の断熱性能にするかの基準になるのは、住宅の省エネルギー基準です。

気密性能はC値（相当隙間面積）という数値で判断します。
数値が小さいほどすき間が少ないことを表します。
C値は気密測定器という測定器で測ります。

省エネの観点から気密性能を考えるのであれば、ざっくりと言えば関東以南であれば2cm²/m²以下、それより寒冷な地域では1cm²/m²以下を基準と考えましょう。
なお、気密性能は何を基準に考えるかで変わってきますので、ここではあくまでも暖冷房の省エネを基準としたものです。

省エネ住宅の概略については、以下の経済産業省 資源エネルギー庁のホームページにまとまったものがあります。
一度こちらを参照することをお勧めします。