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留守番カレー

家族を置いて出かける日は、カレーを残していく。

ウチは夫も料理をするし、子供たちも大きくなったので、夕飯を置いて行かなくても飢えることは無い。
まあ、完全な自己満足ではある。

カレーを作るのは好きなのだ。
普段はひたすらにやり過ごす事を考えるが、カレーについては、それほどやり過ごしたく無い(ことが多い)。

今日は8時半には家を出たいので、それまでにカレーを完成させたかった。

前日も休みだったので、下準備をしておく。
カレーのもととなるものだけ作ってしまう。

まず、鉄のフライパンで玉ねぎを炒める。
飴色玉ねぎの威力はやはり大きいので、出来ればここは省きたく無い。
ただ鉄のフライパンでやれば、そんなに長い間炒めていなくてもいい。火の回りがやはり早いのだ。

ここに、カレーパウダーやクミンパウダー、その他好きな香辛料を入れる。
本当にその辺にあるものでいいのだ。
どう作っても、最後にはカレーになるのがカレーの懐の大きいところである。

ここに、人参、セロリ、ニンニク、りんごなどをミキサーにかけてドロドロにしたものを加えていく。
材料が全部揃わなくても良い。
その時あるものを使えばいいのだ。

これを水分が飛んでペースト状になるまで炒めていく。

ここまでを前日に済ませておく。
これがありさえすれば、本格的なカレーが短時間で出来上がるのだ。
多めに作って冷凍しておくこともできる。

次の日の朝、このペーストとトマトざく切り、水を鍋に入れて煮ていく。

鶏肉は、食べやすい大きさに切った後、沸騰した湯に入れて、霜降りをする。
そうすると、余分な脂や汚れが落ちて、スッキリした味になる。
アクを取る手間もだいぶ減る。

肉を入れたら、ここから30分ほど煮込んで、一度火を止めてカレールーを加える。
ルーは、水の量に対して、少し少なめで良い。

市販のカレールーはとても優れた食材で、これさえあれば大抵の煮込み料理はカレーになるのだから本当にすごい。

さらに10分ほど煮込んだら、出来上がり。

トマトと鶏肉のカレー。

家族を残して出かける罪悪感など、別に感じる必要はない。

でも、カレーを家に残しておく時の平かな心持ちは、留守番してくれている人がいる安心感にちょっと似ているのだろうと思う。

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