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これいいね! 29_プレミアムモルツがきらきらしてる件

「差別化」

言葉にするのは非常に簡単。しかし、いざやってみると本当に難しい。

何が難しいって、単にその他のものと違うことをやりさえすれば良いというものではなく、その違いが要因となって成功へと導かなければならないということが。

その時々で、その場面場面で「成功」の定義も内容も変わるけど、それぞれに設定された「成功」を収めるために、その差別化が機能しなければならない。

だから、「差別化した」というだけでは評価ができなくて、「差別化できた」ということが確認できてはじめて評価できるようなものなのかもしれないな、と思います。

そのために商品やサービスを提供する者はお金をかけて研究し、開発し、宣伝し、営業する。

「そりゃお金をかければ何とでもなりますよね?」

それはそうかもしれません。かけないよりもかけたほうが成功への確率は上がるのかもしれません。

しかし、お金さえかければ必ず成功するというものでもありませんし、もはや例を挙げる必要もないでしょう。

そう考えると、「かけるお金は最小限に抑え、得られる効果は最大限にしたい。」というのがポイントなんだろうな。と思います。

と・・・大層なことを言っておきながら、今回も、実に細かいお話しです。

ある日のお昼休み。駅ビルのコンビニへ、ちょっとお買い物。

すると、真正面に見える飲み物の棚が一部きらきらと光ってる様子。

「ん?なんか目おかしい?」(関西の人間なので、目は「めぇ」です。)

早速近付いてみます。

なるほど。「プレミアムモルツはここにありますよ!」ということを知らせるために、きらきらさせて目を引こうとしてるのか。

写真じゃわかりにくいですね。動画を・・・こんな感じ。

これ、写真や動画を見る限り、全然大したことありませんが、実際に見ると、コンビニの自動ドアが開いて、ぱっと視線を棚にやったときには、かなりきらきらというか、チカチカするくらい目立ちました。

こういうのが設置されていると気になるのがその作りです。「どうなってんのよ」と。

まずは上から。おおっ!太陽電池か。

次は横から。薄っ!なんもあれへん。実質リード線とLEDだけか。

念のため、少し斜めからも。

ほんと、ベースは厚紙だけですね。そこにパーツが載ってるだけという感じ。

紙やリード線などは、もう大量に作れば作るほど、1つあたりの値段はほとんどないのかもしれませんね。

印刷はどうでしょう。印刷もそれほどでもないですかね。数円というところでしょうか。

ちょっとかかりそうなのが、太陽光パネルと3つのLEDですね。

ということで、電子工作をやってる人御用達の秋月電子通商さんで調べてみました。

まずは太陽光パネル。

一番安い感じのものを物色します。例えばこれ。

携帯機器用ソーラーモジュール(太陽電池・ソーラーセル) 300mW

1枚 ¥250(税込)

次にLED。

これも安いものを見てみます。

高輝度3mm白色LED LEBWL34A06AA00

1個 ¥10(税込)

あとは恐らく、基盤とか細かいのが必要なんでしょうね。

太陽光パネルが1枚250円というのが高すぎる感じがありますが、大量に作れば、そして、こんな小売のものを採用しなければ、かなり安くはなると思います。

だから、まぁ、1つ100円くらいでしょうか。

100円かけて、たくさんのお客様の目を引いて、購入に至ったとして、最終的にはどうなんでしょうか。利益、出るんでしょうか。めちゃくちゃ興味がある。

しかし、こんなの、絶対に教えてはもらえないでしょうね。

今回のこの取り組み、少なくとも私には効果がありました。「おおっ!」ってなりましたから。

しかし、残念ながら購入はしませんでした。

歓送迎会や出張のときくらいしか飲酒しませんし、家にもお酒、全然ありませんので、必要ありません。

そういう意味で言うと、私に対してだけで言うと、間違いなく差別化していただきましたが、結果にはつながっていないので、失敗だったということになりそうですね。

この取り組み全体としては成功だったのか否か、ほんと知りたい。

しかし、こういうのを見ると、また、RaspberryPiを使った電子工作、やりたくなるな。

Wikipediaの「Raspberry Pi」のページより引用)

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