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これいいね! 16_エコ&システムパック

言われてみれば当たり前。しかし、

そもそも気が付いていなかったのか?

気付こうともしなかったのか?

気が付いていたけれど行動を起こさなかったのか?

行動を起こしたけれど上手くいかなかったのか?

どのレベルにまで到達したのかはわからないけれど、今、見えていないということは、実現できていないということ。

やはり、「言うは易し。考えてなんぼ。実現してなんぼ。」なんだな、と思います。

そして、その実現レベルが高く、「そそそそ。そういうことよ。」の数が多いだけ、「これいいね!」と言いたくなる気持ちが強くなる。

そうなると、もはや、「言われてみれば当たり前」だったことなどどうでも良くて、そこには、実現していることに対する賞賛しかありません。

そんなお話しでございます。

これ、皆様おなじみの、「ネスカフェゴールドブレンド レギュラーソリュブルコーヒー」。

その詰め替え用ボトル。

会社では、どうしてもこのコーヒーが飲みたいので、自分用に用意したもの。

なくなったので、詰め替えます。

この詰め替え用のボトルが優れものなんですよ。

ラベルをめくって、

いざ、

詰め替えます!

詰め替えました。

この容器、逆さまにして、上からグッと押すから、封がバンッ!ってなって、中からコーヒーがシャーですよ。

長嶋茂雄さんか。

いやいや。ほんと素晴らしい。何が素晴らしいって、

●こぼしてしまう心配が全くない。

●容量がぴったりで残らないから、取り置きのことを考える必要がない。

●そのまま燃えるゴミとして捨てることができる。

というところが素晴らしい。ユーザー目線としては。

もちろん、メーカーとしては、

●品質を保たないといけない。

●製造しやすく、そのコストも抑えなければならない。

●輸送に支障をきたさないものでなければならない。

というようなことも当然考慮して設計・製造されていることと思いますので、ご苦労が伺えます。

で、このボトル、「エコ&システムパック」という名称だそうな。

「パック」なのね。わかりました。

ちなみに、会社で用意してくれてるコーヒーとクリームはこれ。

これは無理ですね。容量が合わない。お徳用だから仕方ないけど。

だから、当然、取り置きのことも考えないといけません。しかし、事務所らしいわ。ダブルクリップて。

「こぼれないよね?こぼれないよね?」と言いながら詰め替えないといけないやつだから、なかなか辛い。

でも、他のメーカーもだいたいこんなもんですね。ざっと見た感じでは。

だから、やっぱりすごいね。ネスカフェ。

そして、この詰め替え用パックは、あの「ネスカフェアンバサダー♪」の機械のための詰め替え用パックでもあるらしく、

「ネスレアミューズ」というオンラインショップから購入もできるし、

そのサイトでは、感想や画像や動画を投稿することができたりして、コミュニケーションが図れる場にもなっているみたい。

ファンを増やそうと、そして、そのファンとつながろうとする取り組みがすごいな。

もちろん、ポイント制によるインセンティブがあったりするのですが、それでもね。頑張ってますね。

「こぼれないように詰め替えたい。」とか、

「容量がぴったりで残らないようにして、取り置きのことを考えなくても良いようにしてほしい。」とか、

「そのまま燃えるゴミとして捨てることができるようにしてほしい。」とか、

正直、極普通の要求としてあると思うんです。

でも、その要求を、本当に満たそうとするか否か。本当に実現してしまうか否か。

この違いは、びっくりするほど大きい。

私はそう思います。

今回は、モノがコーヒーですので、「おいしい」というのは当然満たしてほしいニーズではあるのですが、

もしも、それがクリアできているのなら、

「じゃあ、次は何だ?」

と、周辺のニーズにまで手を伸ばしてほしい。

私はそう思います。

ちょっとしたこと。ほんのちょっとしたことかもしれません。

「え?たったそれだけのこと?」ということかもしれません。

たとえばこれ。

「タイ、インドネシア、ベトナム、インドを、生活者と消費の目線から見る(5)」のページより引用)

これは、東南アジアを中心に、実際に売られているシャンプーやトリートメントを小分けにしたもの。まだ、連なってるのが吊るされてる状態ですね。

「サシェ」と言うそうです。試供品や旅行用ではありません。

(乾燥させたハーブや香料を入れた香り袋のことをサシェと言うんだそうですね。知りませんでした。それが名称の由来なのでしょうか。)

ただ単に小分けにしただけ。

東南アジア地域は、まだまだ低所得者層が多いので、一回の出費を抑えるために、このような商品を買わざるを得ないということのようです。

しかし、小分けにすることで、一つあたりの費用は、通常の容量の商品を購入するよりもかかりませんから、世界的なメーカーのものにも手を出す消費者が増えた。と聞いたことがあります。

(何回かに一回の割合で購入するというような感じかもしれませんね。)

その結果、「資生堂の東南アジアでの売上が飛躍的に伸びた」なんてことも聞いたことがあります。

これ、中身は変わりません。同じシャンプーだし、同じトリートメントです。一つあたりの容量を変えただけ。

しかし、ユーザーに受け入れられる。

ちょっとしたこと。でも、それに気がつくか?

極普通のこと。でも、それを実現できるか?

そういうことに敏感な企画マンでいたいと思います。


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