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ベルカントで歌うと鬱にならない?

気をつけて読まないと
誤解を招きそうな記事を目にしました。

確かに、
ベルカントで歌うということは
横隔膜を使って腹式呼吸をする。
→自律神経が整う
→お通じが良くなる
→お肌の調子が良くなる
身体中に酸素が巡る。
→新陳代謝が良くなる。
倍音が身体中に響く。
→チャクラが整う
感情を思い切り表現する。
→ストレス発散になる
などなど、
様々な効果をもたらすと、
期待することができます。

ベルカントのテクニックを学ぶことで、
心身ともに健康を保つことは可能です。
でも、
鬱やネガティブ思考を治せるか
または予防できるかというと、
それは別問題だと思うのです。
個人的に
鬱に悩む人と関わった経験が多く、
鬱と一言で言っても、
ケースバイケースで
原因も、反応も、関わり方も、
みんな全然違うということを
身を以て知りました。

しかも
周りがどんなに助けようと思っても
発想の転換を図っても、
改善の策を提案しても、
応援しても、励ましても、
好きなようにさせても、
ほっといても、
期待に反して、
悪化する可能性があるのが鬱。

別の視点から見ると、
そもそもベルカントを学ぶ人は
オペラ歌手を目指す人。
芸術家はそもそも繊細で、
感受性が豊か。
しかも完璧を目指す人ほど
うまくいかないと落ち込む。
オペラの世界は芸能界と似ていて
嫉妬と陰口に満ちた世界。
傷ついたり、
落ち込んだりすることも多い。

結局のところ、
ベルカントを勉強する人の中には
生まれつき陽気な人もいれば
ネガティブな人もいて、
歌を歌うことは心にも体にもいい、
とはいえ、
歌を学ぶ上で、
もともとネガティブな人は、
うまくいかないと悩んだり
嫉妬されてると思い(込み)
どんどん落ち込んでいく。

そんな中で
たとえ正しいテクニックを極めても
鬱から抜け出すことは難しい。

一つ言えることは、
自分に焦点を当てているうちは
鬱からは抜け出せない。
自分のことを心配してくれる
家族、
パートナー、
友人たちを、
これ以上悲しませたくない、
これ以上辛い思いをさせたくない、
と思った時、
鬱から抜け出せるきっかけが
希望の光が見えるんじゃないかな。

2017年に始めたベルカントセラピー
新居に引っ越したら再開したいな。

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