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豊かさってなんだろう

豊かさってなんだろう?

ちょうどアメーバブログに記事を書いて
「人それぞれ」というタイトルで公開。
その最後のフレーズが
「好きなものに囲まれた生活
豊かさってこういうことなのかな」
その後noteを開いたら、
「豊かさってなんだろう」のお題!
なんですか?このタイミング?

二か月以上のロックダウン。
あれもできない
これもできない。
時間はたっぷり。

この異常な事態のなかで、
どうしても必要なもの/こと/人、
なくてもいいもの/こと/人、
ありがたいもの/こと/人、
などなど、
価値を再確認することができました。

つい最近まで
私にとって「歌うこと」が
とても大切なことでした。
一日中歌っていました。
より上手に歌うため、
大学に行きました。
多くの師匠に師事しました。
聴く人に感動してもらい、
次から次へと歌う機会が舞い込み、
ワンシーズンでリサイタル20公演や
蝶々夫人主演年間10公演以上をこなし
スイスまで歌いに行ったりもしました。
常により良い演奏を目指して、
更に深く勉強を続けて、
毎回何かしら前進する充実感。

同時に会社に雇われて、
お給料を貰う仕事もしています。
歳を重ねるごとに立場も変わり、
責任ある立場になってきました。
これはこれでやりがいがあります。

歌えなくなったら生きていく意味がない
とまで思った頃もあったけれど、
今ではそこまででもない。
私の歌を聴きたい人がいて、
私を呼んでくれる企画がいて、
私が歌うと喜んでくれる人がいる。
だから
呼ばれたら喜んで歌いにいくし、
そのために
常にコンディションを万全に整える。
でも
歌えなくなったら生きていけない、
ということはもうない。
自己実現欲は充分満たされた。
合唱指揮も2年やったし、
オペラ主演もここ数年で、
蝶々夫人80公演を超え、
トスカ主演、
ロンディネのマグダ、
ボエームのムゼッタ、
ナブッコのアンナなど
多数のオペラに出演したし、
リサイタルも数え切れないほど。
これからも声がかかれば
いつでも歌える。
新たに何かに挑戦したいかというと
もう思いつかない。
やりたいことは大抵やってきた。

自分や家族が健康で、
不自由なく生活できているなら、
それで十分だと思うようになった。

燃え尽き症候群じゃない?
と言われたこともあるけれど、
そういうのでもない。

やりたいことをやり尽くして
充実感と満足感があって、
今は家族と自分の為に時間を使いたい。

無我夢中であれもこれも手を出して
やりたいことでいっぱいだった。

うまく行ったことも有れば
困難を伴ったこともいろいろ。

でも全て「経験」という糧になって
私の人生を豊かにしてくれている。

今、
歌を通して関わった人たち、
仕事を通して関わった人たち、
そのなかで友人と呼べる関係になり、
家族同様になった人たち。
彼らも「経験」と同様に、
私の人生を豊かにしてくれている。

ずっと賃貸だった住まい。
自分の理想の家を探し出して購入。

好きなもの、大切なもの、
与えられたもの、
自分で探して見つけたもの、
自分で作り上げたもの。
自分を幸せにしてくれるものたちに
囲まれて生きること。
それが、
豊かさってことなんじゃないかなあ。

断捨離の大切さ。
要らないものを手放すことによって、
本当に自分を幸せにしてくれるもの、
本当に自分のとって大切なものだけを
手元に置くこと。
その選択をする作業。
必要以上の執着を手放す。

たくさん持ってればいいわけじゃない。
本当に自分を幸せにするものだけ。
少しでいいかもしれないし
たくさんあるかもしれない。
でも大事なのは
本当に自分を幸せにしてくれるかどうか。
お釈迦様は何も持っていなかった。
でも平和で幸福で悟りを開いた。

ものだけじゃなく、人も同じ。
パートナーや友達も、
本当に自分を幸せにしてくれる人だけ。
そうでない人たちとは距離を置く。

Meglio soli che mal accompagnati.

嫌な人といるくらいなら
ひとりの方がマシ

イタリアのことわざ。

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