うーめん

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最近の記事

「心は女性」って、なに?

 とてもセンシティブなお話だと了解したうえで、私は「心は女性であるから自分には身体女性のエリアを利用する権利がある」は受容しかねる立場です。  というのも、「心は女性」という言葉が、本当にわからない。  「女性」というのは、「身体が女性である」以外の何物でもない。  「かわいいものが好き」、「ピンクが好き」、「スイーツが好き」、「化粧が好き」、このあたりは単なるジェンダーバイアスであり、「これら『女性に多い』と言われる要素に該当するからと言って『女性』ではない」と思います。

    • 非婚化も少子化も、結局お金では。

       子育て当事者がこれを言うと「欲しがりか」等と言われそうですが、私は子なしなので、思っていることをつらつらと頭の中から出してみました。  「産みたいのに産めない」人たちの背中を押すのは結局お金だよなと思います。  性別による賃金格差がなくなって、全員がひとりでも家庭を養える状況になれば、女性は収入の高い男性を求める必要もなくなって婚活市場のアンマッチはぐっと減る。  二馬力で稼がないと生きていけないとなったら仕事と家庭の両立なんてハードだし子どもなんて増やせないけど、一馬力

      • 「チェンソーマン」はポリコレ的にそんなにダメなのか。

         なにやらどこか一部では、デンジくんの「胸をもみたい」発言が炎上しているようで。「『チェンソーマン』はいい作品だと思うが、こういった性欲ベースの姿を描かなくても面白くできたのでは」などもありましたね。  オタクでありながら、ジェンダーとかミソジニーとかのセンサーもそこそこ発達している身で思うことのまとめです。  まず私のスタンスは「『チェンソーマン』は、集英社やジャンプ漫画の中でもかなり女性蔑視が少ない気がする」という点です。「気がする」レベルなのは、すみませんアニメ化に伴

        • 「水星の魔女」の安心感。

           いや「人が死ぬ作品」という点では全然安心ではないのですが。  「機動戦士ガンダム 水星の魔女」、一話目の放送直後のTwitterで、「ウテナだ!」「女性へのエンパワーメントが見える!」的なコメントを見かけて興味を持ち見始めました。  そしてタイトルの感想です。  大前提として、作品自体がとてもわくわくします。「今の若者がとっつきやすいガンダム」というコンセプトだからか、ガンダムを全然知らない私のような人間でもとっつきやすい。  PROLOGEから見始めた人なので、人が亡く

        「心は女性」って、なに?

          望まない改姓、名もない一会社員にデメリットなんてあるの?

           ずうっと選択的夫婦別姓を支持し続けている。本当に、変わってほしい。  姓を変更することのリスクはすごく過小評価されていると思う。「経営者とか研究者とか、『名前』そのものに意味があるようなすごい人でなければデメリットなんてたかがしれてる」と思われているから、選択的夫婦別姓を望むと「経済的な損失」の問題ではなく「わがまま」と言われる。  けれど、実際に自分が姓を変えて一会社員として被った損失は、大きな経済で見たら微々たるものでも確実に存在した。  他部署の人は私を見つけら

          望まない改姓、名もない一会社員にデメリットなんてあるの?

          「結婚新生活支援事業」がパワーアップするよ!やったね!ほんとに?

           昨日からTwitterのトレンドを賑わせている「60万」とか「偽装結婚」とか。これまでもあった「結婚新生活支援事業」というのものについて、補助額上限が上がったり適用範囲が拡大するそうです。   内閣府の子ども・子育て本部の少子化対策の一環なので、 「対象になる人たちが増えて補助額も増える! やったね! よーし結婚しよう! 結婚したし子ども産もう! 育てよう!」 っていう動きを政府は期待しているでしょうけど、率直に言うと「そのお金別のとこに使えない???」というのが、こ

          「結婚新生活支援事業」がパワーアップするよ!やったね!ほんとに?

          結婚。

           明日婚姻届けを出そうとしている。正直、もっと先でもよかった。けれど、いろいろな状況を勘案して、明日に決めた。  一番は夫となる人の転職。転職にあたって引っ越し費用を出してもらえるが、帯同かどうかで大きく額が異なり、そのためには籍を同じにしている必要があった。差額を自分たちでまかなっても婚姻届けの提出を先延ばしにする案も出たし、いっときはそれで合意した。  婚姻届けを出すことによる最大のデメリットは一方が姓を変更しなくてはいけないこと。そして、彼は、自分は姓が変わることに

          『愛を伝える5つの方法』

           もとは"5 languages of love"なので、本当なら「五つの愛の言語」。ゲイリー・チャップマンの本です。前野隆司先生の『ニコイチ幸福学』を読んで、初めてこの本を知りました。  日本に出回っている多くの恋愛メソッドは、ジョン・グレイの『ベスト・パートナーになるために』か心理学・脳科学的な要因をそれぞれの作者が自分なりに翻訳したものだと勝手に感じています。いろいろな翻訳や切り口で紹介してもらえて、気持ちを新たに意識できるという点で、こういった翻訳系も助けにはなって

          『愛を伝える5つの方法』

          過去、この外出自粛に近いことを体験していた。

           二年ほど前、約四か月に渡る長期研修に派遣されていました。海外からも参加者がいて、その研修の中で何カ国かに行きました。  そのうち、とある国に六週間滞在した時が、まあしんどくてしんどくて、これまでにないほどのストレスを味わいつくしたなと思いだし、今の状況と比較したら、「あれ? 意外とましだな」と悟りました。 【二年前】 ・終わりは見えている ・異国ゆえに思うように言葉が通じない ・車がなくて気晴らしドライブもできない ・ホームステイで別のステイしているファミリーが

          過去、この外出自粛に近いことを体験していた。

          婚姻に伴う姓の変更への反発が、少し減った話。

           やはり、選択的夫婦別姓制度は一刻も早く採用されてほしい。選択肢があるだけで救われる人が数えきれないほどいると思う。  ある結婚相談所の仲人さんは、「アンケートの結果男性側はあまりこだわりがなさそうだから女性側もさらっと『姓、どうする?』と言ってみては?」と言っていたが、私はこれを信用していない。アンケートは、「自分の姓がいい」「相手の姓でもいい」という聞き方ではなかった。「どちらかに合わせたい」「別姓でいたい」「特にないから相手や状況次第」で、最後のものが一番多いから、と

          婚姻に伴う姓の変更への反発が、少し減った話。

          「女性の意識改革」を求めるのとともに「なんでそんな意識になっているの?」に思いを巡らせてほしいなぁ。

           「なぜ意思決定の場に女性が少ないか」の理由を「女性側の意識、意欲、能力の問題」で片づけてしまう企業の多さ、ひいてはその想像力のなさに驚く。そんな発想力でだいじょうぶ? イノベーションとか起こせる?  なんで女性の意識、意欲、能力が求められるところに届かないかは、ざっと思いつくだけで以下。 ・そもそも育休・産休・介護を女性に押し付けるのが当たり前の文化で、経営者や上司が離職リスクを減らすために女性の待遇を落としていることで、モチベーションを削っているのに無自覚なのに女性側

          「女性の意識改革」を求めるのとともに「なんでそんな意識になっているの?」に思いを巡らせてほしいなぁ。

          婚活でよくある「尊敬できる人がいい」の難しさ。

           少し前、某結婚相談所の仲人さんのTwitterで、「どんな人と結婚したいかという質問に『尊敬できる人』と回答する人が多い」というのを見た。実際、私も尊敬できる人とパートナーシップを組みたいと思っている。  けれど、「尊敬できる」の定義によっては、だいぶ難航しそうな気がする。特に、「ここがダメ」「ここが不安」という減点方式で活動する人との相性は悲劇だと思う。一番コントロールしやすい自分自身でさえ自己嫌悪で減点するのだから、「すごく尊敬できる」にたどり着くには相当な審査をクリ

          婚活でよくある「尊敬できる人がいい」の難しさ。

          「家庭的な女性」。

           「家庭的」の定義をどうするかにもよるとはいえ、私は「家事全般が得意」という定義では一切家庭的ではない。料理はできないし自炊もほぼしない、一人暮らしだけれど全自動洗濯乾燥機を週二で回しロボット掃除機に1Kの部屋を掃除してもらっている。  「家庭的」を「穏やかで自分を立ててくれる」という「良妻賢母」的ニュアンスで言っているのであれば、それこそ畑違いで、「共同生活は組織運営、家事も育児も親戚づきあいも二人で回すプロジェクト」と考えているフラット・対等を求める合理主義者である私は

          「家庭的な女性」。

          「見捨てられ不安」は見捨てる準備をしているから表れる。

           婚活ブログを読み漁っている中で、やっと腑に落ちる「見捨てられ不安」の話に出会いました。  婚活系の記事を読んでいると、マインド系、仲人系、婚活実体験系の三種に大別できるような気がします。その中でマインド系には「愛され」「幸せ」「不安ゼロ」という言葉が並んで、「こういう扱いをされたら、その相手は見切れ!」という基準がよく提示されています。  私の場合、情報収集をしすぎた結果、基準ばかりが蓄積されていました。そして婚活というフィールドだからこそ、何度も「この人でいいのだろう

          「見捨てられ不安」は見捨てる準備をしているから表れる。

          見捨てられ不安。

           「相手が自分を置いていなくなってしまうのではないか」という不安感を「見捨てられ不安」というのだとどこかで読んだ。私はまさしく見捨てられ不安が度を越えて強い人間である。  この不安感について調べると、ほぼ必ず「親との関係が原因」とか「アダルトチルドレン」「インナーチャイルド」という言葉などに帰着する。子どものころ、親にじゅうぶんに愛されなかったことが、この不安感の根っこであるという話である。  この話に行きつくたびに途方に暮れてしまう。私は親にじゅうぶんに愛されていたよう

          見捨てられ不安。

          ジェンダーをとりとめなく考える。

           眠れるように頭の中をすべて吐き出す儀式。  『彼女が性被害に遭うなんて』を著したマルクスさんのTwitterを拝見し、眠れなくなった。もともとジェンダー不平等への違和感はおそらく平均よりは強く感じていた分、自分から深く踏み込むことを避けていた。そんなところに踏み込まなくても嫌でも飛び込んでくるから。  そして急速に、婚活をしていること、今の彼との関係への不安が首をもたげた。子どもはもともと悩んでいたものの今の彼が欲しがっているから、結婚後二年したら妊活、という話を常々し

          ジェンダーをとりとめなく考える。