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フリッパーズ・ギター『ヘッド博士の世界塔』架空のライナーノーツ

2010年に『LINERNOTES MUSIC FOR SENTENCES』というミニコミに参加したことがあります。自分の書きたい一枚を決めて、架空のライナーノーツを書くというものでした。

ワタシが選んだのはフリッパーズ・ギター『ヘッド博士の世界塔』。きっかけは、2006年にフリッパーズ・ギターの旧譜がリマスタリングされ紙ジャケット仕様で再発された時、3枚のオリジナル・アルバムのうち『ヘッド博士』だけ再発されなかったからです。もしこれが再発されて、こんなライナーノーツが載っていたらいいな、と想像しながら書きました。

このアルバムはよく雰囲気で語られるというか、Primal Scream『Screamadelica』の模倣、といったレビューが載っているメディアが平気で存在します。当然のことながら、『ヘッド博士の世界塔』は1991年7月10日、『Scremadelica』は1991年9月23日に発売です。真似のしようがありません。もし模倣というのなら先行シングル『Loaded』(1990年2月)や『Come Together』(1990年8月)の方でしょうが、それが「奈落のクイズマスター」等に如実に表れているとして、アルバムの全体のムードが『Screamadelica』の模倣かといえば、そうではありません。もうちょっとちゃんと書かれたものを読みたい、と常々思っていました。そういう動機がありました。

で、ここではそのミニコミの原稿(2000字)を載せています。加えて、当時書こうとして時間がとれなくて載せられなかった、曲ごとのサンプリング解説も追加で載せました。

■LINERNOTES

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