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フランス国立海洋センター Nausicaà

滞在4日目。
いよいよメインイベントの水族館へ入館します。ヨーロッパ最大…と聞いてきたのですが、そういうキーワードで検索すると、たいがいスペインはヴァレンシアの「オケアノグラフィコ」という水族館が出てくるんですよね。で、調べてみたところ、水族館全体の規模としては確かにヴァレンシアの方が大きいのですが、メイン水槽単体で比べると、この「ナウシカアー」ことフランス国立海洋センターがヨーロッパ最大容量を誇っている、ということのようです。
ちなみに名称の由来はギリシャ神話の「オデュッセイア」に登場する王女の名前。日本が誇る某アニメの主人公の名前も由来は共通ですが、アニメの内容とは関係がありません。

見学ルートに従って進んで行くと、まずはクラゲがお出迎え。癒されますね。
いよいよメインの大水槽が見えてきます。この縦長の窓の前は階段状になっていて
座って眺めることができまるのですが…子供はやっぱりガラスに張り付きますよねえw
見学ルートを先へ進むと、大水槽の中を通り抜けるガラスのトンネルがありました
トンネルを抜けてさらに進んだところに大きなホールがあり、
壁一面がビューウィンドウになっていました。

2018年の拡張工事が終了したときの情報では、この大水槽には10匹のシュモクザメ、マンボウ、つがいのマンタがいる…という話だったんですが、どれだけ長く眺めていてもマンタは一匹しかいないし、マンボウとシュモクザメは残念ながら完全に姿を消していました。コロナ禍の間に飼育に失敗してしまったのかも知れません。

さて、大水槽をいったん離れて、テーマ別にもっと小さな水槽が展示されているエリアへ向かいます。

タツノオトシゴ。尻尾を伸ばして底砂の上を移動していました。
こちらでも子供たちに人気のチンアナゴ
鮮やかなオレンジ色のイソギンチャク
トロピカルエリアにはワニの姿も。水中の方が大きく見えるので、受け口に見えますw
アマゾン川にいる巨大な魚。ピラルク…でしたっけ? 奥の暗闇からヌッと出てくると怖い。
水族館ですが、イグアナやカメレオンといった陸の爬虫類もいました。
これはマダガスカル・ゲッコー。目に刺さりそうなほど鮮やかな緑のヤモリです。
驚いたのはこれ。顔からしてスッポンだと思いますが、給餌でブロッコリーをもらってたんです。
スッポンって、ブロッコリー食べるもんなの???

他にも色々いたのですが、挙げるとキリがないので、この辺で。後日、画像投稿の形で水族館シリーズがしばらく続くかも知れません。

こんな調子で館内をひと巡りした後、また大水槽の方へ戻ってみたら、人間が泳いでいてビックリ。何かの点検かちょっとした修繕箇所でもあったんでしょうかね。ガラス越しに手を振ってみたら、手を振り返してくれました。
…ってことは、水槽側からもこちらが見えるんですね。他の魚たちも、なんだか変な生き物が覗いてんな~とか思いながら泳いでるんでしょうかw

こういう大きな水槽では、陽が射すと光の筋が幾重にも重なって美しいですね。

大きなビューウィンドウ越しに大水槽を眺めながらボケーと座っていたら、水面から何やら黒い箱のようなものが降りてきました。すると途端に水槽中の魚たちが集まってきたようで、急にウィンドウ内の魚密度が高くなりました。どうやら給餌の時間です。

大きな魚も小さな魚もエイもサメも、群れをなして黒い箱の周囲を泳ぎ回っている様子は壮観です。まったくの偶然でしたが、この給餌の瞬間を見ることができたのはラッキーでした。
そんなこんなで、だいたい4時間半ぐらいを水族館で過ごしたあと、外へ出て遅めのランチをとり、お天気がよかったので砂浜や川沿いの遊歩道を散歩して帰りました。
なお、この水族館は通常の入館料に5ユーロ追加すると、二日目の入館証がもらえる仕組みです。私たちも事前にネットで+5ユーロを申し込んでおいたので、翌日は宿をチェックアウトしてから帰りの列車の時間まで、再びこの水族館で過ごしたんでした。

では、さぞやこの水族館が気に入ったのだろう…と言われると、
う~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん・・・、
正直に言わせてもらえば、数年前に行ったリスボンの海洋水族館「オケアナリオ」の方が(少なくとも私たち夫婦にとっては)満足度が高かったなぁ。
この「ナウシカア」は魚たちが泳ぐ水槽だけでなく、映像やCGによる展示が非常に多いんですよね。それが《人間と海の繋がり》をテーマとしたものだというのも分かるんですが、ターゲットが子供に寄っているというか、割とアトラクション的な方向性のものが多くて、それが大人ふたりにはイマイチだったんですよね。あと、メインの大水槽にしてもリスボンの方が見せ方が上手なように思います。

てなわけで。
今回の旅行の最大の目的地だった水族館「ナウシカア」ですが、ここを見てまたリスボンの「オケアナリオ」に行きたくなったのでした。