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貨物列車と四日市 ――DD51との邂逅

2018年10月27日、ふと「貨物列車が見たい」と思い立った私は三重県四日市市を訪れた。

当時、日本で唯一ディーゼル機関車のDD51が牽引する貨物列車が走っていた。しかも、それはセメント輸送列車ということで、貨物好きの私はかなり興奮して四日市を訪れたことを覚えている。


お昼前、近鉄特急で近鉄四日市駅に降り立つ。

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駅の列車案内表示には、いわゆる「パタパタ」のタイプが使われていたが、2019年の年末に液晶式に変わってしまったようだ。


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近鉄四日市駅を出る。この写真の左手前には近鉄百貨店の四日市店がある。


街を巡るのは後回しにして、まずは今回の目的である貨物列車を見るため、JR四日市駅へ向かう。

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近鉄とJRの四日市駅を結ぶ通りを進んでいく。
戦前にはこの辺りが街の中心だったようだが、戦災復興で近鉄四日市駅が現在の位置に移動し、中心市街地もそちらへ移ったという(この道も戦災復興によるもの)。
そのためか、JR四日市駅に近づくにつれて、周囲は落ち着いた街並みになっていく。


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JR四日市駅前に到着。
三重交通のバスが停まっている。ここから近鉄四日市を経由して市内各地へ向かう路線や、港湾へ向かう路線などが設定されている。


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せっかくなので駅を覗いてみる。改札の向こうに貨車が停まってる。

さて、この四日市駅から港湾部へと伸びる貨物線で、一番の目当てであるDD51牽引の貨物列車を見るため、レンタサイクルで港湾部へ向かうとしましょう。


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ただその前に、JR四日市駅構内を観察。
おー、ディーゼル機関車たちが停まってる!少し遠いが、真ん中の機関車がDD51だ。


では自転車で港湾へ。

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早速踏切に引っかかった。でも、急いでいないので間近で入れ替えを見るのも楽しい。


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港湾部へ到着~。
倉庫が立ち並ぶいかにも港湾という景色がステキ。


さて、ビューポイントに向かおう。

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お目当ての貨物列車は、この現役の可動橋「末広橋梁」を通るところで写真に抑える。それなりに有名なところだが、この日の見物人は私一人だった。


待つこと20分。警笛とともにガタゴトという音が近づく。


すると、

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きましたきました。DD51が牽くセメント列車のお通りだ。
大きな音を立てて橋を渡っていく姿が、貨物列車の重厚さを際立たせる。


橋を渡った姿を見たテンションのままに、貨物列車を追う。

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こんな間近で見られるとは。


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この貨物列車は、三重県内のセメント工場からセメント粉体を運んでいる。


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貨物はここで切り離され、別の機関車で専用線へと引き込まれていく。セメント粉体は、四日市の港から出荷されていくようだ。


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一仕事終えた老兵が佇む。

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専用線から空になった貨物列車が牽かれてくる。
今度はこの空の貨車をセメント工場へと送り返すのだ。


別の場所でその列車を抑えるため、再び移動。


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ここにしよう。


そろりそろりと末広橋梁を渡り、貨物列車は近づいてくる。

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ダイナミックに縦の構図で。


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しびれるカッコよさ。


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行っちゃった。


さて、最後は四日市駅からこの貨物列車が出発するところを見よう。

ということでJR四日市駅に戻る。

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JR四日市駅はコンテナ貨物の扱いも行われている。


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コンテナだけでなく、石油貨物の扱いもある。製油所の敷地内にタンク車たちが見えている。


さて、そろそろ貨物の発車時間です。

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いってらっしゃい、気をつけて。


さてさて、濃厚な"鉄分"の摂取も済ませたし、四日市の街へ向かいましょうか。

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