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ドキッ!反社だらけの芸能界

自己紹介
大手芸能事務所(反社でない)でマネージャーとして従事。

このnoteの話の軸
・芸能界、テレビ業界には反社が沢山いる。
・何故問題にならないのか。
・他の反社もテレビに出てる。

ちょっと整理
今回問題になったのはなぜか。
・闇営業
・闇営業の営業先が反社、反社のフロント企業
・嘘
大事になったのは完全に嘘が契機だが、
週刊誌でネタになったのは主に反社との繋がり。
闇営業という言葉がキャッチーなのでかなり注目された印象はあるが、
ぶっちゃけ闇営業なんて以前からネタにされるくらい普通に行われてきたもの。
主に話題の契機は芸能人と反社との関係。

何故反社とのつながりが問題なのか
反社(犯罪者)からお金をもらってるのは倫理的に問題。
表向きにはこういった正義感かもしれませんが、
実際テレビ局的にはこれは主にスポンサー(CM)に関わるので問題視されます。
スポンサーは主に上場している株式会社であり株主がいます。
反社とつながりのあるタレントのスポンサーをすると株主からクレームが入る。株価が下がる。
これが困る。なので、スポンサーはネガティブな話題を徹底的に嫌います。

ここからが本題です。
今回週刊誌で反社との繋がりを指摘されたことで話題になり、
どうやっても無視できない状況になりました。
しかし、果たして他はクリーンなのでしょうか。
今回は主に芸能事務所自体についてのお話になります。


暴力団排除条例
2011年、暴力団排除条例を受けて各所でその対応が発表されました。
これはテレビ業界、芸能界でも同様で、この時期に暴力団や反社への対応が各所で表明されました。
私も事務所から、暴力団及び反社のフロント企業となっている事務所等との付き合いについて注意喚起がなされ、
この時期に自分のいた事務所ではいくつかの大きな業務提携の解消を行いました。

以降、業界が少し変わると思っていましたが、ほぼ何も変わりませんでした。
年末の紅白にも暴力団が背景にいる事務所も普通に参加し、
建前だけの発表に失望した記憶があります。

芸能事務所
噂レベルでは皆さん芸能事務所に暴力団や反社勢力が関わっている事を聞いているかもしれませんが、少し解説します。

暴力団系事務所
これは有名すぎるくらい有名かもしれません。
未だに現場に小指がない人が普通にきます。
なぜ暴力団が事務所をやっているのかは芸能界の成り立ちの話が関わっているのですが、詳しい話はまた改めて。
数多くの系列がありますが、基本的には事務所立ち上げの為のお金の貸し借りから始まります。
お金を貸してあげて独立支援。もう終わりです。
行きはよいよい帰りは怖い。の暴力団のよくある手口ですね。
こういった事務所から独立すると上納金が発生します。
また系列外にタレントが移籍する場合は改名などの対応が必要になります。
他、一斉FAXなどでの潰しも未だにあります。
会いたければ原宿の有名な通りでスカウト行為してれば声かけられるので試してみてください。

反社系事務所
これは業界に関わっていないと意外と知られてないかもしれません。
もともと某クラブのVIPルームに読モなどを斡旋していた反社メンバーが、
アドバイスを受け芸能事務所化しているケースなどがあります。
こちらもかなり大手事務所になってます。モデル系に多く、複数あります。
テレビにでてくるマネージャーで明らかにヤバそうな人たちいますよね。
その人達のいる事務所はだいたいこれです。
実際こういった事務所は反社チェックが厳しい時には引っ掛かっています。
レコード会社のチェックでも引っかかることがあるので、
こういった人たちは反社チェックが甘めな会社との取引、もしくは間に一社挟んで取引を行います。

語り始めるとキリがないですが、
これらは業界に関わる人で知らない人はいないと思います。
暴力団と反社会勢力は芸能界の中にしっかりいます。
しかもかなりの数の有名人、人気者を抱えています。

なぜこれがOKなのか
明らかに反社な人たちがTVやネットTVに普通に出演しています。
つまり出演料が発生しています。
・反社からお金をもらうのはNG
・反社へお金を払うのはOK
ってことなんですかね?

実際は分かりながらも続けている。というのが事実だと思います。
この業界で働いてて、指ない人が来てて知らない。はあまりに無理があります。
消費者→企業→テレビ局→芸能事務所→反社
というかたちで今日も私達のお金は反社に流れ続けています。

これが続けられる理由は主にそのマネタイズの方法にあると思っています。
テレビ局の収入源はCMであり、
視聴率によってスポンサーから支払われるお金が変わります。
(これももっと細かい話があるのですが、またそのうち)
つまりテレビ局は視聴率を上げて枠の価格を高くしたいんですね。

なので人気者の所属する事務所との関係がとても大事です。
テレビ局は出てくれるタレントがいないとコンテンツは作れません。
ただ、実際は持ちつ持たれつの関係がここにはあります。

日本の芸能事務所のやり方は、
テレビで知名度を上げ、ブランディングを行い、CMや営業で稼ぎます。
日本ではドラマや映画の出演料は高くありません。それでも出る理由はこれです。
ここにも色々歪みがあるのでそのうち書きます。

つまり、
芸能事務所は人気を出すためのツールとしてテレビを使い、
テレビは視聴率をあげるためのツールとして芸能事務所を使います。

だからズブズブなんですね。
公取で話題になった話もこれに起因していて、
人気者を出す代わりに言うことを聞け。=自分たちにとって不都合な人を出すな。
というやり方が通用してしまうんです。
よくいうバーターもこれと同じようなもんです。

これドラマとか見るとわかりやすいんですが、
キャストの構成を見ると、
主演の所属している事務所のタレントがバーターで沢山でてきて、
主題歌もそこのタレントや業務提携先で固めらるパターンがほとんどです。
ちょっと意識して見ると分かると思います。
そしてそこには、相反する事務所のタレントは出ることが出来なくなっています。
これが当然に行われています。
有名な音楽番組でもそうですね。
アイドル的な男性グループは基本的にその事務所以外出られません。

出版社と事務所でも同じようなやり取りがおきています。
基本はテレビと同じく持ちつ持たれつの関係ですが、
週刊誌などで事務所所属のタレントをすっぱ抜かれると事務所はその出版社の他の雑誌に出ないという脅しをかけます。
この脅しに乗らないとその出版社をNGにしたりすることがあります。
これも実際に過去にあったので、ちょっと調べれば色々出てきます。
有名なイケメン雑誌もこれの影響を受けているので特定の事務所のタレントは一切出ません。

基本的には出版社にとっても事務所はビジネスパートナーなので、
最初から関係を崩すようなことを行うことはあまりありませんが、
事務所との関係が悪化すると徹底的にやられることがあります。
今回の事件もタレントの対応が悪く出版社に目をつけられていたから表にでたという見方も有りましたが、友好な関係を築いているとこうはなりずらいです。

話が少しそれましたが、
人気者を排除して視聴率を失うことはテレビ局にとって不都合なので、
世論が許さない場合には対応する。
というのが基本スタンスになっています。
バレなきゃOK。大事にならなきゃOK。
話題を作る人達を敵に回さなきゃOKってことですね。

その他テレビに出演する反社
他にもテレビに普通に出ている反社をご紹介します。
最近面白い素材が出てきたことにより話題になっているホスト業界です。
以前からその特異性からテレビで取り上げられる事がありますがこれも大半が反社です。
歌舞伎町はかなりクリーンになりましたが、
ホストを運営する会社の多くが反社であり、未だに歌舞伎町はヤクザが仕切っています。
これも実際に歌舞伎町で夕方以降だらだら歩いていれば事実がわかると思います。
明らかに反社だと分かっててもテレビにはでれちゃうんですよね。
悪いことしててもテレビは許してくれるんですね。

まとめ
あまり文章を書きなれておらず、読みづらかったと思いますが、
最後まで目を通していただき有難うございます。

かんたんに話をまとめると、、、

芸能界、テレビ業界には反社が沢山いるし、他の反社もテレビに普通にでているが、利益に影響するために問題視されない。
バレなきゃOK。大事にならなきゃOK。話題を作る人達を敵に回さなきゃOK。
これからも業界はそうやって回っていく。

そういうもんだ。と言ってしまえばそれまでなのですが、
本当にそれでいいんですかね。

企業の皆さん、あなた達がスポンサーをしている番組の出演者が反社でも問題ないと思っていますか?
大きなお金を払う前に、間接的にお金が支払われる芸能事務所の反社チェックもしてみてはいかがでしょうか。素敵な結果が得られるはずです。
あなた達が許す限り、今のままでもスポンサーがつく限り業界は変わりません。

さいごに
当然、暴力団にも反社にも関わらないクリーンな事務所もあります。
お子さんを芸能事務所に入れる際にもしっかりと調べて入れてあげてください。
また暴力団、反社ではないですが、レッスン商法も横行していますので十分に気をつけてください。有名人の名前を使ったオーディション→合格→出演の為にはレッスンが必須。というのが主な手口です。

これからも反社だらけの芸能界は続きますが、
夢をもって芸能界に挑戦する人たちが嫌な思いをしないことを祈っています。

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