3つの金利上昇

①良い金利上昇=demand pull inflation
 景気拡大による金利上昇。インフレは起業家マインドを刺激する。
②悪い金利上昇=cost push inflation
 円安の状態で商品市況が上がるなどマクロ環境が整わずに金利上昇。
 お金の価値とモノの価値のバランスがとれなくなる。
③最悪の金利上昇
 債権保有に危険性を感じプレミアムリスクを求められる状態。
 欧州財政危機問題のときのイタリア国債・スペイン国債は7%超。
(2021/3/10 ラジオNIKKEI 北野誠のトコトン投資やりまっせ 井上哲男さん)


日本は、30年間のデフレを終えて、インフレ社会になるのか。
賃金も上がるインフレは、経済の拡大・成長の実感でもあり、デフレよりも好ましいといわれるが、はたしてそうだろうか。
時代の転換点であることを肝に銘じて、じっくり注視したいもの。

デマンド・プル・インフレは、需要超過・経済過熱となると、財政支出縮小や増税や金融引締(利上げ)をもたらす。
コスト・プッシュ・インフレは、供給不足・労働力不足からのもので、中長期の構造改革が必要となる。
ハイパーインフレは、お金の出回りすぎによる通貨暴落・信用喪失なので、社会生活に大きな不安と制約を強いる。
インフレによる実質価値の目減りには、金融資産よりも株式・不動産・コモディティなどの実物資産が有利となり、金融引締による利上げで全ての資産の利回りが上昇する必要があり、資産価格は下落していく。

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