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中国食道楽記(2) ー西安で羊肉に狂う


北京から寝台列車で西安へ、のつもりだったけど列車に乗り遅れたので硬座(リクライニングできない普通の座席)で13時間かけて西安へ。

シルクロードの出発地点、西安。ここより西は回族(中国のイスラム系民族)が多く住んでいる地域だ。回民街には回族の運営する軽食屋が、古びた看板を掲げて立ち並んでいて、歩いているだけでお腹が減ってくる。ここでまず食べなければいけないものは、なんといっても羊である。

羊肉串

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は~~~い!!!! はい旨い~~~!!!! 大正義!!!! 肉を串に刺して炭火で焼いてスパイスをたっぷりかける、これが結局一番旨い羊の食し方である。私はとにかく羊肉狂いなので道端で見かけるたびに食べていた。三年前、新疆ウイグル自治区~中央アジアを旅行したときもこればっかり食べていたな。あの時は真冬だったから、凍てつく空気のなかで熱い脂の滴る肉を食らってるとああ生きるために食べてるなあってしみじみ感じたんだよね。と感慨に浸りつつ。10元(150元)。

柿餅

もちもちした生地のなかに、柿のじゅるじるした餡が入ってる。あつあつ。日本に輸入したら流行りそう。

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羊肉泡饃

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20元(300円)。白濁したこってりスープのなかに、羊肉と、春雨と、太麺をちぎったみたいなやつが入っている。めちゃめちゃこってりしてて、羊の匂いがぶわっっと攻めてきて、快楽がすごかった。たまりませんな。
ちなみに私は羊肉狂いなので(二回目)羊のクセが強ければ強いほど大歓喜する。みんなにとっての臭みが私にとっての風味なのだ。日本で「クセがなくて食べやすい!」とか言われる羊は全然味がしない。

羊肉面片

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20元(300円)。どんなやつなのか気になって注文したが、「面片」とは平たい太麺を一口大にちぎったものであると学んだ。ちょっとカレーうどんっぽい味。おいしいんだけど、どんぶりのなかに麺がぎっちぎちに詰まっていて、掘っても掘ってもひたすら小麦が大暴れしていた。このへんから中国の小麦食に胃が疲れてくる。

手抓羊肉

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手で割けるほどに柔らかく煮込んだ骨付きの羊肉。どのお店でも70元(1050円)くらいして高かったけど、ひたすら羊肉を食べたいときにおすすめ。奥のオレンジ色のスパイスをたっぷりつけて、もくもくと食す。肉がホロホロで、皮の部分はとろとろぷりぷり。こういう、本来みんなでシェアするような一皿を全てひとりでたいらげるの、背徳感があって最高。焼いていないからそんなに脂っこくない。羊、愛してる。


おまけ:cafe TIMES

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 西安で見つけた良き喫茶店。宿から徒歩5分の繁華街エリアで見つけた。静かで調度品のセンスが良くて、店員がイケメンでした。


続きます。

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