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秘境釣行でのベイトキャスティングリール

はじめに。10代から南米で釣り歩き、秘境釣行歴20年以上になりますが、異論は認めます。というか、日記ですので興味のある方だけ。

昔からメーカーに拘らず使ってはいるものの、自分のスタイルに合う機種が多いのでDAIWAのリールを選びがち。始めて購入したマトモなベイトキャスティングリールがTEAM DAIWA TD1Hiで、その後の初のアマゾン釣行(ブラジル周遊1年間)ではTD-Sと共に活躍したので思い入れがありすぎるというのも。奥地だとラインも無駄に出来ないので、遠投よりトラブル減でマグネットブレーキが大きな助けになったのは結果論。

ABUは何台か持っているが、トップ用のグラスロッドや昔々からの相棒のダイコー プレステージクラシックと合わせて使ったり。シマノの初代スコーピオンやアンタレスVer.2、カルカッタコンクエスト300もメンテして手元にあります。

バスやシーバス狙いなら、そんなに気を使わなくても剛性さえあればいいかなと思うのですが、秘境釣行ではトラブルや故障が命取り。剛性だけでなくギアの強度の信頼性も高く、さらにドラグ性能とラインキャパも求められます。

熱帯地方の日中の直射日光で内部のグリスやオイルも変質するので、その辺りも考えておくとトラブルも減ります。フレーム剛性ももちろんですが、青物のような強烈な引きの魚をショートレンジでストラクチャーへピンポイントでキャストして狙う釣りだと、スプールとシャフトにも剛性を求めたくなり。大きめのルアー……スイムベイトですらストラクチャー撃ちで使うシーンもありますから。

そんなこんなで、現在のメインはDAIWAのZ2020HL BLACK LIMITEDとHRF PEスペシャル。HRFにはタトゥーラHDカスタムの深溝スプールを移植してラインキャパを増やしてます。

最近はHRFにソニックスピードというギア比9.1の機種が追加されて良いですね。HRFの何が良いかというと、根魚とガチ勝負ならドラグロックでゴリ巻きしてなんぼなので、価格のわりに耐久性があるというところと、最初からPEライン使用が前提なところ。ハンドルもロングで力も入れやすい。というワケで、秘境釣行にはメインでなくとも予備として1台あっても損はないです。それでも、やはりモンスターを相手にするには、親指の指紋が無くなるのは覚悟しておいた方がいいかも。最後の頼みは自らの指ドラグ。

リールの形状はロープロの方が疲れにくいですが、剛性でいえば新型のリョウガもいいですね……でも、丸型だと荷物として嵩張ったりするのでお好みで。初期型のリョウガやミリオネアのベイキャスティングスペシャルは複数台持ちなくらい好きでしたが。ミリオネアのベイキャスはクラッチの問題が痛かった思い出。

では、最近発売されたジリオン TW  HD 1520 XHがオススメです。ラインキャパ、ギア比、剛性と良い塩梅かと。フィッシングショーで直接お話を伺ったのですが、剛性はTDZ以上というコトですし、こちらをメインにしてもいいかも。

シマノの方ではバンタムブランドが復活して、こちらもまた剛性の高さを謳っているのでオススメかと思います。

他のメーカーからも怪魚仕様のが発売されていますが、実物を触った限りではフレームとギアの剛性がイマイチで、値段相応といったところかと。1回の遠征で1台の使い切りと割り切るなら、ギリギリ許容範囲……オススメはしませんが。兎にも角にも、奥地で故障したら取り返しが付かないというコトだけは念頭に。

秘境釣行でのリールに求められるのは、剛性、ラインキャパ、ドラグ性能だけでなく……ギア比も!

バスやシーバスようなストラクチャー撃ちをしても、ヒットしてからは次元の違うファイトというのもあります。魚種によっては信じられないスピードで走ります。あとはトップウォーターゲームや高速トゥイッチ、高速ジャーク、手返しの良さを考えるとハイスピードなギア比の方が断然有利。もちろん、ルアーフィッシングでの話になりますけど。

ロッドと組んだときのタックルバランスも重要なので、自分のスタイルと懐と相談して選んでみては如何でしょうか。


追記

何故リールのフレーム剛性が高ければ高い方が良いのか。それは技術の進歩によって、より頑丈な材質で精密になったギアへの影響が最小限に留められるからです。小さなベイトリールで張力20kg以上のファイトをすれば、ロッドで緩和したところで確実にフレームが捻れ、それがギアへ僅かながらに影響して削れてしまいます。

それでもリールは使えますが、1ヵ所ガタがあると他のパーツにも影響し、結果的に「一生にあるかないかの機会」を逃してしまう可能性が大きくなります。釣りは気楽に、しかしタックルは万全を期して挑めば、さらに素晴らしい世界が待っています。


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