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シルバーアロワナに効くルアー(depsさんへの嘆願を込めて)

シルバーアロワナは南米アマゾン地域に広く生息していますが、大物を狙って釣るのは意外と難しかったりします。

大きな眼と上に向いた顎でわかる通り、獲物を視覚で捉え水面に追い込み捕食するのが主なスタイル。

もちろん、その上向きの大きな顎は子育ての時に稚魚を含んで保護する機能もありますが、それだけ群れた小魚をまとめて捕食するコトも可能であると。


大きなストラクチャーには大物のフィッシュイーターが居着くものですが、ツクナレ等とは遊泳層が違うからか、テリトリー意識の強い大型のシルバーアロワナが居着いている場合も多いです。

水深30cm~の水温が高いオープンウォーターのワンドや陽当たりの良い止水域では、小型~中型のシルバーアロワナが数匹~数百匹単位で群れているコトも多々あります。

無限に湧いているかのようなアロワナの群れが泳ぐと、水面に引き波が立つような場所……しかし、どんなルアーにも反応しない。トップウォータープラグで様々なアクションを試しても、スピナーベイトで小型テトラの群れを意識させようにも、どうにも攻め手に欠ける。見切られる。虫や小魚を意識した3cm程のルアーであれば、辛うじて反応する。しかし、細いラインではブレイクしてしまう。

一体、何をどうすれば魚の捕食スイッチを入れて狂わせられるのだろう?ルアーのアクションだけでは、どう考えても足りない……ボートの周りには何千匹ものアロワナが泳いでいて、中には小型のピラルクまでいるのに……


そこで、わたしが昔から愛用しているメーカー「deps」のwebメンバー限定ルアーを使用してみるコトに。20年近く前は、怪魚釣行に耐えうるロッドはdepsのサイドワインダーくらいなものでしたし、ずっと使い続けています。実は、ヒュージカスタム開発のKAZZさんの初南米釣行、中南米、PNGも一緒に行っていたり。

というワケで、使ってみたのが「マーディーハスラー」というペンシルベイト。「ベルノッカー」等と同様、内部に固定されたバネの先端に重りが付いていて、その振動がアクションをしてポーズをしている間も続くのです。

アクション中でもポーズ中でも、常にバネが細かに振動。ルアーから本当に細かな振動による波が発生する。その振動は、あたかも水面に落ちた虫がもがいているかのようであり、弱った小魚が水面で痙攣しているかのようでもあり。もはや、ルアーの大きさは関係無い域に。

そして、シルバーアロワナの捕食スイッチをガッツリ入れてくれたおかげで、1投目から小型~大型までサイズを問わず狂ったようにバイトの連続……!

元々、ビッグバスをターゲットにしたルアーなので、強度の問題は無し。太軸フックにワイヤーリーダーでも水を掴んでアクションしてくれる。

アロワナのパワーも馬鹿に出来ないくらい強いので、それに負けないルアーの強度も兼ね備え、更に他のフィッシュイーターとは違うスイッチも入れてくれる。マーディーハスラーをタックルBOXに1本忍ばせておかなければ、おそらく釣れなかった魚。


自分の手持ちのテクニックと経験だけでは、どうにもならない場合もあるのだと実感したのでした。

本当にどうにもならない場合、せっかく奥地に来たのだし、実際に釣ってこそ得る物も多いので、躊躇無くライブベイトを使ってみたりもしますけど(笑)


マーディーハスラーは市販されていませんが、調べれば現在も入手可能です。1本あると打開できるシチュエーションもあるのではと思います。

同じ機能を搭載した「ブラキオスティック」は市販されていますが、個人的には「マーディーハスラー」の方が使い勝手が良いので、またwebメンバー限定で構わないので再販してほしさ。

ピラニアのように常に捕食スイッチが入りがちな魚もいますけどね……

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