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オランダで剣道の素振りをしてたら忍者に間違えられた話

はじめまして。noteできちんと文章を書くのはこれが一番最初です。
私は日本のIT企業で8年会社員経験を積んだ後にフリーランスとして独立、さらに2017年5月にオランダに移住しフリーライターとして活動しています。日本のお客さんとリモートワークをしつつ、オランダでは剣道に関わる仕事もしています。

剣道は中学一年生からはじめて、かれこれ20年。オランダにも剣道道場があるので、週3-4回くらいのペースで稽古してます。

また、趣味でランニングもしているのですが、走った後に素振りをしてます。オランダはランニングしている人が多くて、街並みも綺麗なのでランニングはとても気持ちいいです。素振りもいい気分でできます。

そんな私が、今年のはじめに家の外で素振りをしていた時の話です。

オランダは、子供の幸福度NO.1と言われるだけあって子供達がとても楽しそうに屋外で遊んでいます。私の家の近所の子たちも、下は低学年から上は中学生くらいまで、みんなで走り回って遊んでました。

私は子供が好きなので、彼らに挨拶したり、日本のお菓子をあげて交流をはかったりしてたのですが、「変なアジア人の女が寄ってくる」くらいにしか思ってもらえてなさそうだな…と感じていました。

でも、ある日、素振りをしてたら、普段は私のことなんか気にかけない彼らがチラチラこちらを見てくるのです。そして意を決したように「あの……もしかしてニンジャですか?」と聞かれました。

「いや、ニンジャじゃないよ!ケンドウだよ!ジャパニーズ・フェンシング!」と説明したのですがうまく伝わりませんでした。

写真を見ればサムライってわかってくれるかも、と剣道の写真を見せたところ「うわー!!!やっぱりニンジャだ!!!」。多分わかってもらえないだろうなと思ったので「Yes, I am Ninja.」と答えました。

それから、今まで私のことをほぼ無視してた子供達が、「ハローマダム」と挨拶してくれるようになり、なんとお辞儀までしてくれるようになりました!ニンジャすごい。オランダにお辞儀という概念があったことも驚きました。

それからオランダ剣道の仲間内で私のニックネームは「ニンジャ」になったのですが、実はオランダやヨーロッパにはニンジャ教室が複数存在するようです。

冒頭で「オランダでは剣道関連の仕事をしている」と書きましたが、剣道用品の販売、剣道関連の記事の執筆、剣道雑誌の英語版Webサイトの運営などをしています。剣道用品をたくさん買ってくれた方がニンジャ教室も主催していて、いつか遊びに行きたい……と思っています。

小さい子供がニンジャ道着をきて転がったりしてて可愛い。サムライの方が知名度が高いと思ってたのですが、ニンジャの方が人気で市民権があるみたいです。

昔ネットの記事が何かで読んだのですが「日本にはまだニンジャはいる?」と外国人に聞かれた時に「多分、まだいる」と答えると喜んでもらえるらしいです。サンタクロースみたいなものなのかもしれません。いるって思うと、夢があっていい気がしますね。

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