六月某日
上澄みを舐め/満足できず、強請る/都合のよい美化/揮発性の高い評価/夢を見るような人たちは/確かに儚くて愛おしくて/触れ方がわからない/まだ少し/絶望を抱えていくしかなくて/誰の隣にもいたくなくて/ああもう疲れてしまったな/見知らぬ人を/笑ったり、叱責したり/忙しそうだな/真似てみた/けど、つまんなかったな
誰か/さっさと此処に来いよ/誰かって誰だよ/独り、進めよ/火花のような人生/本当はもう終わっていたのかもしれない/散りたいね/もう息苦しさに耐えられない/みんなひどく厳しくて/あれは本当に優しさなのだろうか/全員酔っ払っているように感じられる/そんなわけないよ/そうなの?
これが終わったら/きちんと諦めよう/でも終わるのか/そもそも再開することがまだあるんだろうか/わからないな/たまには信じてみるか?/根拠のないものは信じない主義だ/根拠はあるだろ/もうこれしかない/あるならマシだ/終わるかもしれない/臆病だな/うるさい、愚かだ/わかっていて進んだじゃないか
朝だよ、起きてよ/…朝?/まだ少し早いけどね/朝焼けが綺麗だよ/まだ起きたくない/同じ空は二度と見られないらしいよ/しつこいなあ…/君は眠りすぎ/…もうちょっと優しくして/君は長いこと眠っていたんだよ/どのくらい?/そんなのどうだっていいから、見て
ひらかれてゆく、それを具現化したような空
いつの日か、似たような空を見た
生きてゆけと言われているような
胸を強く深く抉られるような
不純物が消えてゆくような朝
幾度となくこの朝が訪れたことを思い出す
どうしろって言うのか
だけどきれいで、泣いてしまいそうだ
どうしたらいいのか
わからなくても終われなくて
このまま進むしかないとして
諦めてしまいたくて
だけど、それじゃよくない
腹を決めなくちゃいけない
葬るなら潔く、笑って送り出さなきゃ失礼だろ
まだ、そうなるとは決まっていない
出ていこう
進んでいこう
自分で確かめろよ
自分のために
まだできることは何?
何がしたい?
正しい笑い方を思い出せ