太陽

十五年経ってもまだ変わらないものは
三十年経っても変わらない
変わらないものにしてゆくことを
その日々を幸福と呼ぶんだよ
ためらいがちな指先が
触れて確かめられることを真実で
曇りのない眼でそれを見つめる時に
確かな強さが生まれてゆく

いつだって新しいドアは一つしかない
赤子のように抱かれて眠るといい

あなたが育んだ私の中に
ずっとあなたがいる

ここは日常で
これが現実だ

精一杯その命を伝えてくれ