トガシカズマサ #インタビュア〜

お話を伺ってヒトや企業をアピールする文章を書いています。どんなヒトやサービスにも魅力的…

トガシカズマサ #インタビュア〜

お話を伺ってヒトや企業をアピールする文章を書いています。どんなヒトやサービスにも魅力的な物語がある。が、モットーです。 ぜひお話をお聞かせください。 このnoteではエッセイや忘備録が多めですが、前向きになれる文章を目指して書いています。

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千鳥足の父とうつむく僕

うちの父は、間違いなく吞兵衛だ。 真っ赤な顔をした父が額にネクタイを巻き、結婚式で浜田省吾を熱唱する姿を見ては「恥ずかしいな」と顔をうつむいてしまったのを覚えている。 帰り際には、ひとりでは歩けないほどに酔っ払い、母に支えられながら歩いている。 「結婚した当初はお酒なんて呑んでなかったから、騙されたみたいなもんだよ」 と、母はよく笑って話していた。 「まずは、ビールを飲んで、次に日本酒。締めにウィスキー。これがオレのフルコースなんだよ」 晩酌しながら、そんな事を口にする。

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      仙台七夕まつり 2022 in NOTE

      • 雑記:フェスに必要な物の忘備録と思い出と 2022.7/29.30.31 フジロック

        フェスに必要な物は、出発する一週間前にまとめておいいた。 3日間参戦する身としては、忘れ物は命取り。 「山は気候も天気も変わりやすい。なめるな」 これは3年前に苗場を襲った台風から得た教訓だ。 テントが吹っ飛んだ光景を私は忘れない。 用意したもの ・チケット(リストバンド。家出る時からつけてけ)※ ・電子マネー(スマホ)※ ・最低限の現金(基本電子マネーだが、通信ができない場所があった)※ ・ゴアテックスのハット(晴れても、雨でも助かる)※ ・着替え(持ち歩くのは最低限

        • 泣いたって仕方ないじゃん。からの。

          憂鬱だった。 ワクチンの副反応が怖くって仕方がない。 私は仕事柄、人と接する機会が少ない。 通勤もないので、感染される機会が低い。 そういったこともあり、 幸か不幸かインフルエンザにも ここ10年、罹ったことが無い。 ***** 2021年の初夏、 医療従事者の友人に電話する機会があった ひと足早く摂取していた彼に 副反応についても聞いてみると 「ワクチン?打ったよ。副反応大変だった〜  泣いたもん。俺」 笑いながらそう話す。 大の大人が泣いていたって、よほどじ

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        • スマホを閉じた後は
          13本

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          大自然にいると寛容になれる気がしてた

          私は仲間とキャンプをする。 大自然はいい。 前日が雨だったりすると 無数の星がまたたく。 人口1万人程度のド田舎で育った私でさえ 大雨が明けた翌日の山奥で見る星空は度肝を抜かれる。 始めてそれを見た時には 「天の川ってホントにあるんだ」 と思った。見たことが無い人はぜひ。 キャンプはいい。 大自然は心が洗われる。 何にでも優しくなれる。 そんな余裕が生まれる。 朝、コーヒーを淹れる そんな自分に酔うのが醍醐味だ。 私はよくオートキャンプ場を活用する。 ライトなフ

          大自然にいると寛容になれる気がしてた

          黄色の蝶々が併走してくれた #ランニング #いいことメモ #ヤなことはイイことの3倍も記憶に残るらしい

          黄色の蝶々が併走してくれた #ランニング #いいことメモ #ヤなことはイイことの3倍も記憶に残るらしい

          撮影されに行ってきた。そこで知る。選べる不自由さと、選べない満足度の高さ

          はじめに先日、プロの写真家に撮影してもらった。 撮ってもらった写真の出来以上に(出来映えにも十分満足していますよ!もちろん)、受付から撮影、納品にお支払いまで、ちょっと感動したので忘備録的に書き残しておきたい。 このNoteで言いたい事(概略)・商品開発やサービスには「絞る事」と「ブランド」がめっちゃ大切  「選べる事」=「満足度の高さ」に繋がらないって話。 ※無駄話で構成されています。結論は、目次の「まとめ」より きっかけはじまりは、友人からのLINEだった。 「プロの

          撮影されに行ってきた。そこで知る。選べる不自由さと、選べない満足度の高さ

          測定不能な取り組みは無意味。らしい

          「事前審査員やってみない?」 先輩にこう声をかけてもらった。 内心では『そういうのって、賞をとった人がやるんじゃないの?』と、自嘲気味によぎったが、その場で快諾した。「自分には自信がありません」と、断る事が、どれだけ傲慢で視野が狭く、無礼な事かを知っているからだ。 わが社では社員のモチベーションアップの為に表彰制度が年に2度ほどある。私は恥ずかしながら、そういった表彰ものには縁が遠い。 にもかかわらず当下半期、表彰制度の審査(の事前審査※本審査のふるいにかけるようなもの。

          測定不能な取り組みは無意味。らしい

          憂鬱も、絶望も、天気次第

          私は、つくづくいい加減な性格だ。 それでいいじゃないか。今日はそんなお話。 *********** 先日、訪れた町で街づくりのお話を聞いた。お世辞にも賑やかとは言えない人通り、シャッターが閉まったままの店舗。これらを目の当たりにすると、期待よりも心配の方が大きくなる。 自分の田舎にも想いを馳せちゃったりして。ちょっとだけ気が滅入る。今日は木曜の15時半、冬の雪国は夕暮れも早い。曇天模様で、雪がちらついている。傘を忘れてしまったので大事なコートが濡れている。ちくしょうめ。

          憂鬱も、絶望も、天気次第

          お勉強はやめよう

          人生いつだってやり直せる。 無責任な言葉だなって、いつも思う。 ダルビッシュ有が野球以外の球技悩んでいたら、 藤井聡太が勉学に集中していたら、 羽生結弦がスピードスケートをしていたら、 あの若さで数々の偉業を達成できただろうか? 彼らが持ち得た恵まれた体格、類稀なる知性、天性の華やかさ これらの才能の使い方を若い内に決めたからこそだ もちろん、彼と自分を比較して卑下しているのではなく、 決断し結果を出しつづけてきたことが、心から尊敬している。 ***** 例えば、「

          50と49と残りの1 ~Mr. Children の「HERO」を聞いて~

          「例えば、誰か1人の命と引き換えに世界を救えるとして  僕は誰かが、名乗り出るのを待っているだけの男だ」 あれほどまでに好きだった曲が、今では虚しく流れている。月額の音楽サービスも月末を目処に解約しなければならない。またこの曲を気軽に聴けるのは、いつになるだろうか。 彼が勤め先の閉店を言い渡されたのは、年が明けてすぐ。東京で2度目の緊急非常事態宣言が出された翌日だった。前々から検討されていたようだが、オーナーは継続が不可能だと判断したらしい。けれども、そんなことはどうだっ

          50と49と残りの1 ~Mr. Children の「HERO」を聞いて~

          知らなきゃ良かった世界が多すぎても 2

          ミキにはハルカという中学校バスケ部からの友人がいる。同じ高校に通い、ふたりとも地元で大学進学をした。ハルカが通う大学は一流と称されていて、卒業生は優良企業からも引く手数多だった。けれども、ハルカは就職活動を始めようとした矢先に当時付き合っていた、2コ上の彼氏にプロポーズされ、そのまま専業主婦となり、今では2児の母を務めあげている自慢の友達だ。 ミキの両親も高校卒業と共に結婚しており、「学生を終えたら私も」と幼い時に考えていたからこそ、そんなハルカの姿は羨ましかったし、たまに

          知らなきゃ良かった世界が多すぎても 2

          知らなきゃ良かった世界が多すぎても 1

          『ごめんね…。いつか使うから』 積まれたままのファッション雑誌にポツンと置きっぱなしの美顔器、インテリアとなった銀のスパイス君達に心の中で詫びた。彼らは本来課せられた実力を発揮する事なく、引越しする時にまとめてミキに捨てられてしまうだろう。 習い事や趣味を始めても、一週間と続かない性格だった。メイクやファッションは身嗜み程度といったところで、しなくても良いならせずに出社したいと思っている。唯一続いているものが何かを殴りたい、いやストレス解消という理由でジムに通っている。その

          知らなきゃ良かった世界が多すぎても 1

          仕事の厳しさと、任せる事の緊張感を、自分の背中が覚えている

           加賀美さんから電話がくると少しドキーッとする。正直なところ、ドキーッではなく「ビクッー!」としているのだが、若者とは言えない大のオトナがそれ以上のオジサマに怯えているなんて、誰にも、いや、自分自身が認めたくはない。 「あーあーあー。おつかれさまです。おつかれさまです!よし」 そんな発声練習をしてから、スマホの画面を右にスワイプした。 「おつかれさまです!ご無沙汰してます!」 「おぅ。いま、なにしとんのや」 怖っっっわ!しかし、ビビってなんていられない。それがバレてしまう

          仕事の厳しさと、任せる事の緊張感を、自分の背中が覚えている

          仕事始めの前日に

           トゥントゥントゥトゥン・トゥン♫  トゥントゥントゥトゥン・トゥン♫ 年末年始休暇、最終日の朝。長い休みの終了をスマホが告げてくる。この時間は、起きてから出勤に間に合うギリギリの時間だ。昼夜逆転した生活リズムを矯正するためには仕方が無いが、眠りを妨げた大罪を許せない。少しだけ乱暴にその音色を止め、気合を入れて身体を起こした。 積んだままの本、録画しっぱなしのドラマ、気になっている漫画…。この機会にやりたい事はいくらでもあった。けれども、テレビからは特番や話題の映画が流れ

          にぎわっているはずの商店街で

          今日から長期休暇。年の瀬になるとユニコーンの「雪が降る町」を聴きたくなる。人混みが苦手な私は、冒頭のこの歌詞に強く共感してしまうからだ。 ♫ だからキライだよ。こんな日に出かけるの〜♫ ♫ 人がやたら歩いてて、用もないのに〜♫ 昼間なのに薄暗い部屋で、ここの歌詞を口ずさむ。 「今年も、人がやたら歩いているのかな?」 ふと、そんな思いが頭をよぎった。 今日は商店街の近くにある本屋に行く予定だ。冷蔵庫には昨日買い込んだ食料が詰まっているから、とりあえず商店街にあるカフェに

          にぎわっているはずの商店街で