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INSCRYPTION記 2022/04/09

"日記"が"日々の生活について感想などを書いた記録"という意味ならば、本日のこの記事は日記ではない。何故なら、私は昨晩から"生活"をしていないからだ。

どういうことか? ゲーム『INSCRYPTION』を始めたということだ。

私が昨晩インターネットをしていると、友人から一通のメッセージを受信した。「ゲームを送ろう」……要約するとそういう文章で、私のSteamアカウントには一本のゲームがギフトとして届いていた。タイトルは『INSCRYPTION』、ダークな雰囲気のゲームだ。

私はそのゲームを以前から気になっていたというのもあり、とても喜んだ。友人にどんな良いことがあったのか知らないが、ゲームを人にギフトで送るというのは非常に徳が高い行為だ。恐らく…………その友人はサンタクロースの末裔なのだろうと私は睨んでいる。季節外れのプレゼントに私は椅子から跳ねて喜び、そしてゲームを起動した。


ゲームを起動し……そして、今だ。私がタイピングして文章を書いているJust Nowだ。ゲームを起動して、次にやったことがこの文章を書くという行為なのだ。その間、人間の生活らしい行為などなにひとつしていない。ゲームをする獣だったと言っても良い。

それは何故か? 答えは簡単、面白かったからだ。

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『INSCRYPTION』はカードゲームだ。リスやオオカミ、アリやハチにグリズリーにサメなど、様々なカードを使って相手を追いつめ、打ち倒すのが目的のゲームである。オンライン対戦のゲームではなく、対戦相手はNPCだ。そして、それが面白い。そう、NPC相手だからこそ楽しめる要素があるのだ。

それを一言で言ってしまえば、"ズルの楽しさ"と言えるだろう。ゲーム中にカードを強化できるギミックがあるのだが、そこで運が良ければ"異常に強い"カードが手に入る。そしてそれは…………本当に常軌を逸した強さなのだ。遊戯王で例えるなら8000ポイントのダメージを与える「昼夜の大火事」、MTGで例えるならパワーが20の「怒り狂うゴブリン」とかそういうレベルだ。

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対人ゲームなら絶対に許されない、バランス崩壊必至のそういったカードも、NPC相手なら使用することができる。そしてそれは、ゲームプレイ中に運が良くなければ手に入らないのが良い塩梅になっている。そしてローグライクゲームなので途中で負けてしまうとその"最強カード"も失ってしまい、また初期デッキからやり直しというのも、緊張感があって面白い。

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ゲームはまるでTRPGのマスターのように場を仕切る謎の男と、挑戦者となったプレイヤーの一騎打ちで進行する。カードでバトルする以外にも、すごろく状のマップを進むことで様々な他のカードを入手したりカードを強化することができる。

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私は"マンティスゴッド"というレアカードの強さに酔いしれ、深夜にも関わらず「マンティス来い! マンティス来い!」と目をひん剥きながらプレイしていた。カードゲーム自体は単純なのだが、敵の使うカードは強く、最初は非常に苦しい展開が続いた。しかし、そこを”最強カード”を使ってバランスをぶっ壊し、盤上を蹂躙していく気持ち良さは最高だ。


総合すると、カードゲームが好きなら大変オススメできるゲームと……………………いや、まだだ。


ここでひとつ謝っておこう。私は先ほどからぺらぺらとこのゲームを訳知り顔で語ってしまったが、まだゲームをクリアしていないのだ。それどころか、全貌の半分も把握できていないだろう。というのも、先ほどプレイ中に衝撃の展開が発生し、私はただ口をぽかんと開けてダイナミックなゲーム展開に驚いていたのだった。これは恐らく、ただのカードゲームではない。

プレイした者にだけ伝わるであろう言い方で伝えるなら、私は先ほど、「はじめから」ゲームを開始した。そして世界の広大さ…………ゲームというコンテンツが持つ幅の広さにコテンパンにされ、一度冷静になるために中断してこのnoteまで舞い戻ってきたということだ。つまり、まだまだ私のINSCRYPTIONは始まったばかりだということだ。


今日はここまで、完全にクリアしたらまた記録を残しにここに帰ってくるだろう。そのときまでさらばだ。



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