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1年で60回150h勉強会をやってみた

昨年から数値解析技術勉強会と称して近くの図書館のフリースペースで1年間約60回、150h実施した。そこで実施した結果を先日のオープンCAE・FrontISTR合同シンポジウム2020で発表した。

参加者の一人は、始めた当初OpenFOAMを使ったことがない初心者であった。インストールから実施し、ほぼ勉強会の時間だけで練習し学んでいった。また、せっかく勉強会でやるなら、その成果を1年後のオープンCAEシンポジウムの発表と定めた。私自身は当初、以前行った非ニュートンモデルの実装が中途半端になっていたこともあり、勉強会を通してこれを実装し発表しようと考えていた。ただ、幸運にもキャビテーションに詳しいメンバーであったため、OpenFOAMのカスタマイズとしてキャビテーションモデルを組み込むこととした。これによりOpenFOAMをただ使うだけでなく、カスタマイズを通して学ぶことができること、キャビテーション現象やキャビテーション解析については私自身も経験がなかったため、自分の学びにもなると思い、テーマをこれにした。

キャビテーション解析をするとなると、解析リソースが必要となる。昨年もオープンCAE学会学術研究委員会HPC小委員会の活動として九州大学のITOサブシステムAを利用させていただいたことから、今年も申請し、利用させていただいた。

やってみてわかった、1年間継続して150h程度の時間を使いOpenFOAMとHPCを使っていると、単にOpenFOAM操作だけでなく、基本的なカスタマイズもできるようになるということ。これは業務時間1カ月に相当するため、やろうと思えば会社の業務時間であっても時間的には1カ月もあれば誰でもOpenFOAMは使えるようになるということ。

引き続き勉強会は続けていき、また来年のシンポジウムでは今回の続きか、新しいことか、なんらか発表したいと思う。


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