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東京めぐり

久しぶりに上京しました。
長野の山の中に暮らしながらも、ほぼ毎年東京へ足を運ぶ機会はありますが、あちこち見て回ったのは久しぶりです。

メインの目的は、かっぱ橋道具街で店のいろいろを補充すること。
今はほとんどインターネットで何でも購入できますが、どうしても実物を見て選びたいものもあるのです。
道具街で通りを何往復もして目的の品々を物色 & 入手したら、あとは東京めぐり。
実は、この一年間 note でいろんな方々が紹介されていた東京の魅力的な場所を、いつか訪れてみたいと思っていました。
そんな自分勝手なチョイスで行動するつもりだったため、今回は東京在住の友人知人の誰とも連絡を取らず、ひとり自由気ままにめぐってまいりました。

初日のお昼は食品サンプルのディスプレイに惹かれて浅草の定食屋さんへ。

渋い外観の水口食堂さん
食欲が前のめりで撮るタイミングが遅れました。
アツアツ手作りコロッケと「いり豚」&生ビール。
ビールの減りが早すぎます。

お昼時の店内は大変賑わっていて、サラリーマン風の男性2人組と相席になりました。
すぐにその男性方がカレーを食べ終わってお帰りになり、入れ替わって相席のお相手となった品の良い初老女性2人組は、何やら「架空請求」について論じながらカキフライ定食を召し上がっていました。
周囲の皆様の話題に耳を澄ませるのも、お一人様の楽しみの一つ。
ふだん車生活なので、お昼にビールを飲める幸せも味わいつつ。
ちなみに店内では複数の方々がビールを飲んでいて、隣のテーブルの若いオシャレカップルは、ビール瓶と徳利を何本も並べて本格的に昼飲みをキメており、お店の方から「こちらのテーブル、ラストオーダーになりますが」と言われてから、さらに冷酒を注文するという、なかなかの強者達でございました。

食後は、気になっていたディープな地下街もブラブラ。

吸い込まれました。
地下街から真上に浮上して屋上からの景色。
若き頃、黄金オブジェ戴くアサヒビールタワーにある「ラ・ラナリータ」に行ったなあ、
よく行ったのは表参道店の方だったけれど……
などと懐かしんで調べたら、アサヒビールタワーのお店は今も健在のようですね。

そして次に向かうは、TOKYO CRUISE =水上バス乗り場。

浅草から水上バスに乗りました。
船、大好き。

目的地は「浜離宮恩賜庭園」です。
東京で暮らしていた20代の頃には、浜離宮は一度も訪れたことがなく、いつかのんびり散策してみたいと思っていたのです。

長野ではお目にかかれない高層ビル&緑の景色。
園内のお茶屋にて休憩。

もっと人がいるかと思ったけれど、平日だったせいか外国人観光客がチラホラという程度でした。
入園料300円の安さで緑が豊かで、鳥の声も聞こえる静かな公園なのに、もったいないような、でもこのまま人がいなくて静かな方がいいような、複雑な気持ちになりました。
人気ひとけのないうっそうとした森の中を独り散策しながら、「ここはクマが出る心配はないからいいなぁ!」と安心してのびのびと歩く、クマも暮らす森の住人のわたし。
真冬とはとうてい思えないポカポカ陽気で、お昼寝したくなる気持ちよさ。
極寒の地の住人でもあるわたしは、さらに「東京の冬は冬じゃないなぁ!」などと、上からなのか下からなのか北からなのかわからない目線で美しい庭園を眺めました。

そして、翌日は上野動物園にもGO。
こちらは30年ぶりくらいに訪れました。

男前すぎる佇まいのゴリラ。
ジェーンさん、わたしはゴリラに会えました!
挨拶してくれるマレーグマ
巨大なヒグマは壁に頭を入れて食事中。
吉村昭の『羆嵐』の恐怖が蘇ります……。

ツキノワグマは冬眠中でした。
あれ? ヒグマは冬眠しないのだろうか。
まさか、「穴持たず」……?

上野公園から徒歩にて浅草へ移動して、久しぶりの寄席も堪能。
上京すると寄席にはたびたび行くのですが、浅草演芸ホールが一番多く訪れている演芸場かもしれません。

古今亭文菊さんが艶があって素敵でした。

買いたいと思っていたもの、行きたいと思っていた場所を網羅できて大満足の2日間。
久しぶりの東京めぐりはとても楽しくて、住んでいた頃よりもずっと良いところのように思えました。
見どころをご紹介くださった皆様、どうもありがとうございました。

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