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ちっちゃい2人

人よりも、「得しようとする」のと「ラクしようとする」のがダメ人間の2大傾向。わたしは、どちらかというと「ラクしようとする」方のダメ人間です。
一応、社会の中では理性が利くので制御しているつもりだけれど、家庭内となると話は別。

たとえば、シャンプーの詰め替え。
「ああ、もうちょっとでシャンプー終わりそう」と思うと、微妙に使用量を調整してしまいます。
今、使い切ってしまったら、今、詰め替えなければいけないから。今、詰め替えればいいんですけど。
詰め替えの手間を先延ばしにしようという先送り思考もあるけれど、もし夫が使う時に使い切ったら、きっと彼が詰め替えてくれるだろうという「人よりラクしよう」思考です。

ところが、翌日お風呂に入るとシャンプーの量はさらに減ってはいるもののわずかに残っていて、そして詰め替えられていない。
ほんの少し残るそのシャンプーに、「絶対にオレの回で終わらせない。絶対に、オレは詰め替えない!」という夫の強い意志が伝わってきます。
それを感じ取ったわたしは心で舌打ちして、今度はお湯でシャンプーを薄めます。そんな手間をかけるなら新しいシャンプーを詰め替えればいいのですが、「詰め替えたら負け」という意味不明な信念を抱いてしまうのです。

そして、次回。
もう使い切るしかない状態のシャンプーを使ったはずのお風呂上がりの夫が、不敵な笑みを浮かべてこちらを見るのを不審に思いながらわたしがお風呂に入ると、シャンプーボトルはピッカピカに磨かれていて、そして、詰め替えられていない……。
空っぽのピカピカボトルを前に、ついに諦めたわたしが新しいシャンプーを詰め替えます。

そんな話を友人に話したら、彼女が言いました。

「ちっちゃい!! 小さ過ぎる! うちの小3の娘でさえ、『後の人が困らないように、私、詰め替えて置いたよ』って言うよ? アンタ達、ちっちゃいなー! 呆れるわ」

そう、我々夫婦は小3以下の、とことん『ちっちゃい2人』なのです。自覚しております。
ちなみに、この極めて低レベルな沈黙の戦い、シャンプーの他に食器洗い洗剤でも繰り広げられている我が家。

でも。
確かに超低レベルでお恥ずかしい限りではあるけれど、一緒に暮らす誰かがいてこそできるこの戦。
戦う相手がいるうちに楽しみたいと思います。
ちっちゃいうえに屈折した喜びを抱くダメ人間代表のわたしです。

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