Rethinking Ed 2023 その3

その1
その2

3回目はこちらのお二方。
Dr Naomi Fisher Eliza Flicker
ナオミさんは臨床心理士で、イライザさんはイラストレーター。 

二人で一緒に本を書いたり、セミナーやったり。

でも、生でこうして二人でしゃべるのは初めてだとか。

ナオミさんは二人の子供を
ホームエデュケーションで教育している。

自身は6回だったかな、世界中で転校した経験あり。

なので彼女の話は
自身の経験と、自分の子育て両方から
多角的に語られる。

イライザさんは、娘さんが不登校で
自身が体験した学校とのやり取りとか
他の親とのかかわりとかを
イラストで表現した本が話題になった人。

そして自身も子供のころ、不登校だった経験がある。

母子ともに自閉症。

彼女は父親の理解で、その不登校期間を乗り切ったと言っている。
(父親は自営業で自宅で仕事をしていたそう)

ポリヴェーガル理論

今日のテーマは
I can't learn when I don't feel safe
The art and science of polyvagal theory
( 安全だと感じられないと学べない。
ポリヴェーガル理論の技(art)と科学)

イギリスでも教育現場でポリヴェーガル理論を知っている人は
まだごく少数。
(心理の現場では結構広まっていると思うけど)

私もそんなに詳しいわけじゃないんだけど、
ただ、これが教育者全員に知れ渡ったら
現行の学校システムは崩壊する(笑

なぜなら、学校環境そのものが
子供に常にストレスを与えるように仕組まれているから。

特に罰則は根本的な見直しが必要になるでしょう。

大体、50年も同じことを繰り返して、
その効果が無いことが分かっていながら
それを継続していること自体、問題だと思うんだけど。。。

このセミナーで印象的だったところは、
子供が心を開く対象について。

学校ではなかなか先生には心を開けない子供でも

ランチタイムの見守りおばちゃん
ケアテイカー (学校用務員)
ロリポップ係(横断歩道の見張り)
学校内に来るボランティア

など、教師以外で学校(あるいは近辺)で働く大人たちには
気軽に口をきいたりするということ。

参加者の一人が、学校に週3回ボランティアに行っていて、
(この人は元教師)
子供たちにダメ出し食らうんだよ、とか
普通先生にはやらないことを彼には普通にやってることに
この話を聞いて納得した、と言ってた。

ポリヴェーガル理論が学校に広まるといいな。

イギリスでは現在、不登校児数がロックダウン前よりもかなり多くなり
ニュースでも取り上げられるくらい問題になっている。

その根本的な原因をさぐることをしないまま
いまだに親を一方的に責めるとか、
学校からは無理やり子供を学校に連れて来い、と言われ
無茶な方法で子供をさらに傷つけるという事態が少なからずある。

私の周りでも、問題行動を起こす子供には
厳しい対応を望む大人がまだ大多数。

「行動(振る舞い)はコミュニケーション」という理解が
どこの家庭にも広まらないと
ただ問題行動を罰するだけの意味のない対処で終わる。

ここから正していかないと
子供たちの将来は、明るいとは言えない。。。

問題行動を起こす子供たちに必要なのは
罰ではなくセラピー。

愛、つながりなんだよね。

だから私はずーっと
母親を対象にしたサポートグループをやりたいと思ってて。

いつ実現するかなぁ。



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