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EGO-WRAPPIN' "HALL LOTTA LOVE ~ホールに溢れる愛を~" 神奈川県民ホール

会場:神奈川県民ホール大ホール
2024年4月14日(日)17:00開場、18:00開演
20:30頃終演(開始が15~20分くらい遅れましたので2時間10分くらいかな)

HALL LOTTA LOVE Live Tour 2024 Flyer 

会場である神奈川県民ホールの話

去年は中野サンプラザ最後の年に「HALL LOTTA LOVE」やりましたが、今年どうするのかと思っていたら神奈川県民ホールでした。神奈川県民ホールは1975(昭和50)年に開館したホールで大小のホール、会議室等そろっています。大ホールの客席数は2,493人。山下公園のすぐ近くにあって、横浜市民には長年親しまれてきたホールですが、老朽化のため2025(令和7)年3月に休館するのです。去年私は「これが見納めかも」と思いつつホールを眺めていましたが、今回また行くことになりました。今度こそ見納めかなと思います。ego-wrappin'はこういう昭和の香りがするホールは似合いますね。森くんがMCで「喫煙所が広い」「ソファーとかおいてある」「昭和っぽい」と喜んでいましたが、残念です。首都圏にこういうホールどこに残ってるんだろう…?

このホール、残響が独特なので、「on this bridge」か「ちりと灰」あたりの曲でドラムが全然合ってなくて。もしかしたら、客席にはそう聞こえるだけだったのかもしれない。また、アンコールの拍手が最後までそろいませんでした。場所によって聞こえ方が違うんじゃないかと思ったのですが、どうでしょうね。

こちら、ホールなのにカウンターでビールやワインを出していました。それで開演前に飲んでる人が結構いて並んでいました。そのせいか上演中トイレに抜け出す人たちがいました。森くんも気付いていてMCのときに指摘していました。ライブハウスと違うのでほどほどに…。特に前列の席との間が狭い昔ながらのホールなので、出入りが一苦労なんですよ…と思いました。

帰りの神奈川県民ホール。見納めかも

どこでスタンディング問題

バンドネオンの音で幕を開けた本公演ですが、おお「下弦の月」「女根の月」と「月」シリーズだ!「ニュースタイム」?これはライブでは記憶にないなぁとか思いつつ、あまりに気持ちよくてぼーっと聞いていたのです。そうしたら気付くと座りっぱなしになっていました。5曲くらいやったあたりでみんなようやく総立ちになったと思ったら、森くんが「お座りください」と言いました。

去年の中野サンプラザ、ほぼ1曲目から立ちっぱなしでした。森くんとよっちゃん2人だけのコーナーですらそうで、こういう時は座った方がいいのでは?と思ったのですが…。今回は立たないままオープニングから長く続いて…それでおそらくそういうセトリなんだなってやっと気付いた次第。このバンド、ホール公演は少ないので意図したものだろうと思います。私は前の人が立てば合わせる主義なんですが(勝手に立つのは後ろの人に迷惑だろうけど、前が立つなら仕方ないじゃん的な)、それにしても立ったり座ったりが忙しくて。いちいち「これは立つのかな?」とか考えてると集中力が切れるので、よっちゃんが「立て!」で、森くんが「座れ」と指示して欲しいわ…とちょっと思いました。

中納良恵=ブギウギ良恵は最高

よっちゃんの衣装はかわいかった。プレスリーですか?という袖も足首も大きなフリルがついていて、足は特に大きく動かさないとならなくて大変そう。Xにイラストあげてくれてる人がいました。いきなり貼るのは何なので、検索してみてください。

昨年NHK朝の連ドラ「ブギウギ」の曲を(3人ですが)歌ったよっちゃん。森くんに「ブギウギ良恵」と呼ばれていました。よっちゃんは「パート2 ないんかなぁ…」とぼやいていましたが、連ドラでパート2はない…w

よっちゃんの歌うスペース、円形で40cmほど段差があって高くなっています。大阪、名古屋でもそうだったようで「ちょっと上から目線でもの言い過ぎた」と反省したら、客席から(私の近くだった)「そんなことないよ!よっちゃん!」という声がかかり「そうやんなぁ」とケロっと切り替え早くて笑いました。

歌がうまいだけじゃない。この人はもう毎回、最高にエモい。音源でもいいけど、絶対にライブじゃないと伝わらない。

本編に戻る

「Morning Star」でわりとぐちゃぐちゃなサイケ頭になったり、「Calling Me」ゆったりクラブ感覚でゆらゆらしたり、「ちりと灰」で立ち上がったり「デッドヒート」で踊ったりとすっかり翻弄されていましたが、「a love song」恒例の会場のみんなに話しかけるところで盛り上がり。そしてまた座って「Heat Beat」をじっくり聴くという流れ。その後からはさすがに立ちっぱなしになりました。「かつて…」でSaxを吹き鳴らすところから、三拍子の手拍子に入ります。最高にカッコいい。気持ちいい。ここでいったん終わり。

アンコールで、ピアノがステージの左側におかれ、その前に座るよっちゃん。「ポーン ポーン」と1音を発し始めると、はっ!「水中の光」キリッ!という感じになって、会場が静まりかえり、音に集中させる流れをつくる。美しい。「水中の光」が終わるとステージが明るくなりみんなで「サニーサイドメロディ」を演奏、舞台上で一列になって肩くんでお辞儀して舞台を去りました。

本当に「サイコアナルシス」も「くちばしにチェリー」も「GO ACTION」もやってない。「Mother Ship」ですらやってない。びっくりしました。確かにこの辺はライブハウスのライブでは定番でしたし、フェスでもよく演奏されます。「HALL LOTTA LOVE」は別ということなのでしょう。大阪や名古屋でもこの「立つ立たない」は少しささやかれてるようですし、このツアーをどうしていくかはこの先、バンドも我々も模索してく必要はある。でも絶対にやめないで欲しいです。

これは夏の日比谷野音「Dance Dance Dance」に来いということかな…と思いましたね。21:00~先行予約抽選開始だったので、早速申し込みました。私、夏の屋外は夕方といえど体力的に無理だろうと判断して行ってないんです。まぁ本当に心配ではありますが、どうにかなるかな。外れる可能高いし、今から心配してもしょうがない。もちろん当たったら行きます。

メンバー

ego-wrappin'
中納良恵(Vocal)
森雅樹(Guitar)

伊藤大地(Drums)
真船勝博(Bass)
TUCKER(Keyboard)
icchie 市原大資(Trumpet)
武嶋聡(Sax/Flute)

セットリスト

1. 下弦の月(EGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX)
2. ニュースタイム (ON THE ROCKS!)
3. 女根の月 (steal a person’s heart)
4. だるい(EGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX)
5. Morning star (EGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX)
6. Calling me (満ち汐のロマンス)
7. ちりと灰 (steal a person’s heart)
8. デッドヒート (ないものねだりのデットヒート)
9. スカル(ないものねだりのデットヒート)
10. on this bridge (Dream Baby Dream)
11. a love song (SWING FOR JOY)
12. Heart Beat (ないものねだりのデットヒート)
13. Neon Sign Stomp(BRIGHT TIME)
14. CAPTURE (Dream Baby Dream)
15. カサヴェテス (Merry Merry)
16. かつて..。 (満ち汐のロマンス)

en 1. 水中の光 (steal a person’s heart)
     2. サニーサイドメロディ(BRIGHT TIME)

追記

音楽ナタリーでライブレポが。結構マメに出してくれますよね、ここ。期待していました。

4月19日(金)のαステーション「FLAG RADIO」で森くんが明確に「座っていて欲しい」と言ってました。

僕ら“野音”シリーズ、“Midnight Dejavu”シリーズと恒例でやってきてますが、“HALL LOTTA LOVE”はそんなにまだ皆さん馴染みがない。僕もまだちょっと馴染みがなくて。そこを探ってる状態というか…やっと見つかってきました、ホールでのego-wrappin'の表現方法が。意地でも座って観て欲しい。前の人に立たれると、座って観たいのに、前の人が立ってるから立たんと見えへんから立たないとってなるんですよ。よろしくないことはないですけど、僕が観てたとしたら、ちょっとイヤなんで。座りましょ。ゆっくり“HALL LOTTA LOVE”座って楽しみましょ、と。

FLAG RADIO  2024年4月19日


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