見出し画像

「三原順の空想と絵本展」初日行ってきました

タイトル:三原順の空想と絵本展
日時:2024年3月15日~4月9日
会場:旧尾崎テオドラ邸

私が三原順先生の原画展に行くのは2020年のスパンアートギャラリーで開かれた「三原順 All Color Works」出版記念の三原順原画展以来かと思います。
今回は絵本「ルーとソロモン トランプランドの旅」の刊行を記念しての原画展。絵本のカラー原画が中心ですが、トランプランドの小さめのカラー原画や「はみだしっ子」のカラーおよびモノクロ原画もありました。

新装版「かくれちゃったのだぁれだ」の表紙原画

原画は展示されている台の下にある3段の引き出しの中からも出てきます。見逃さないようにしてください。
また、原画は一部撮影禁止マークがついていますが、概ね撮影可能でした。後期「はみだしっ子」から「ムーン・ライティング」あたりの絵も展示されていて、やはりこの頃がの絵が一番好きです。

先生の所蔵本が例の(?)トランクに

まだ展覧会が始まったばかりでネタバレになるので詳細は省略しますが、三原先生の所蔵本の中から、原画のこの部分はこの本のここの表現を使ったのではないかと思われるところを多数指摘していました。これがとてもおもしろかった。DDの頭の上にのっている蛙の元はこれか!みたいなものが。当時から漫画の中に海外の絵の影響が見受けられると思ってはいたのですが、具体的に言われると納得します。

三原先生の所蔵本の中に内田善美先生の「ソムニウム夜間飛行記」がありました。どういう影響があったのか、わかるような気がしました。この本は古書市場で高値着いてますが、展示されたものはとても良い状態の本でした。三原先生は「星の時計のLiddel」もお持ちだったそうです。

ギャラリーに使っているお部屋は二つあるのですが、前回は二つともカーテンが引かれていましたけれど、今回、一つのお部屋は開け放たれていて明るく、部屋の中の様子もよくわかりました。

さて、前回は喫茶室には寄らずに帰ったので今回初めて伺いました。喫茶室は天井も高く、とても素敵でした。私はスコーンと紅茶のセット、ご一緒した方はパフェと紅茶のセットを頼みました。パフェは三原順作品の中に登場する「スーパースペシャルウルトラマックスデラックスパフェ」です。今回の原画展限定です。

スーパースペシャルウルトラマックスデラックスパフェ

最後に一つだけ。入場までに少し時間があったので玄関の外で待っていたところ、比較的ご高齢の女性がやってきて「入れないの?」「混んでるの?」と聞かれました。時間まで待っていることと、この館のシステム(事前にチケットぴあで購入して入場)ことをお伝えしました。次々とやってきて3名ほどご説明しました。また退出する際にも2名ほどそういう方がいらしていました。おそらく皆さんご近所の方でしょう。友人がやはりこの近所に住んでいて、有名なお屋敷で近所の方は皆さんご存じの館。ずっと工事をしていて最近オープンになったと聞き来られたご様子。古い館で人数制限をしなくては危険なこと、並ばれたりしてご近所迷惑にならないようにという配慮はわかります。しかし当日の人数制限の空きがあれば(それを把握できるのかどうかは不明)、入れてあげることはできないのかなと思いました。現金決済ができないことも知っていますが、皆さん「スマホ/チケットぴあ/電子決済」でもうお手上げのご様子。実際、スマホがあっても登録できず、スタッフの方にやってもらおうとしてる方もいらして、スタッフの方もたいへんなのではないかと。例えば展覧会のないときに期間を決めて「無料見学ツアー」など行政に告知してもらうとかして、ご近所の理解を得た方が良いようにも感じました。

旧尾崎テオドラ邸
1Fのお部屋


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?