数か月前、ノンセクシャルを自認しました。

自認というよりも
「恋愛的好意は抱くけれど、好きな相手でも性的好意は湧かない。
自分はそういう人間。」と受け入れた、という表現がしっくりきます。

30歳を目前に、ノンセクシャルとして生きることを決めました。

今回は、私くもりが「ノンセクシャル」を知り、自認するに至った大まかな経緯をお話したいと思います。
（※ちょーっと長くなります。かたじけない。）

誰とも、したくなかった

大学4年生の時に初めて彼氏ができ、直近1年前に別れた元彼に至るまで、人生で数人の男性とお付き合いしました。

性行為に関して、学生の頃はそれこそ好奇心もあって興味はあったけれど、いざ自分が当事者になってみたら全然したくなくて驚きました。
お泊りや旅行も、夜に行為をする雰囲気になるかもと考えるのは憂鬱でした。

相手のことは大切。好き。一緒にいて楽しい、安心する、大好き。

でも、SEXだけが、したくない。必要ないな。

それ以外にも理由はありましたが、
結局どの恋人とも1年半以上は交際が続きませんでした。

大好きな人に「普通じゃない」と言われる

27歳の時、年下の男性とお付き合いすることになりました。
私からアプローチして、ダメ元で告白して、大好きな人でした。

彼には付き合い始めの段階で自分が性行為に乗り気ではないこと、気持ちが整うまで待ってほしいことを告げていました。

彼も「くもりがokになるまで全然待つよ。」と言ってくれて、安心したのを覚えています。

付き合って半年程が経った頃、彼が
「急かすわけではないんだけど・・・いつまで待てばいいかな？」
と声を掛けてくるようになりました。

愛おしいと思うくらい大好きで特別な存在な彼。
でも、やっぱり性行為をしたい気持ちは1ミリも湧かない。

彼がそう言う度に最初に待つって言ったじゃんと私も応戦し、喧嘩が起きるようになりました。毎回毎回うやむやに仲直りをしていたので、本質的な解決にはなってなかったと思います。

結局行為をせず付き合い始めて1年経った時、同じことで喧嘩になりました。
そしてヒートアップした彼から
「付き合ってるのにしたくないなんて普通じゃない！
好きならSEXしたいと思うはずだ！」
と言われました。

大好きな人に言われる「普通じゃない！」は、結構くるものがありましたね。

ショックなのか怒りなのか悲しさなのか。
彼の性行為に関するスタンスに対して歩み寄りたいと思っていた気持ちはスーッと消えてなくなり、数週間後に別れようと告げました。

＜好きだけどしたくない＞　🔎検索

恋人と別れてから
自分の感覚はどうやら普通じゃないらしいじゃないか、と、よくよく考えるようになりました。
仲の良い友人に話すと否定はされないけれど、
「そういうことが必須とは思ってないけど・・・でも恋愛とセットって感じじゃない？」とか
中には「元彼くんよく1年も我慢してくれたね！優しいじゃん！何で別れたの？」と言ってくる知り合いも。

こういう時は広い世界で探さなくてはと
インターネットで「好きだけどしたくない」・「恋人　SEXしたくない」等々の文章をひたすら検索にかけました。

また、親友が一緒になって考えてくれたり
性的感情に関するコラムを読んだり
自分なりに時間をかけていろいろ調べてみました。

そうする中でノンセクシャルという言葉に出会いを果たします。

辿り着いた最適解

あ、私、これかも。

ちょっとだけほっとしました。

この傾向がカテゴライズされたものであるということは、
自分以外にも同じセクシャリティを持つ人がこの世界に存在するということだから。

少数派なだけで、私、別におかしくないんだ。

そう思えるだけで安心できるような感覚でした。

ノンセクシャルを知ってからまた少し時間をかけて自己認知を深め、現在自認するに至りました。
自認するまでも様々な葛藤があったりなかったりしましたが、
現在では「自分はそういう人間だしなぁ」くらいの感覚で日々生きており、友情結婚も考えています。

もちろん、人間なので困ったり悩んだりすることもありますが、
今までの自分よりも大分楽に生きれるようになった気がします。

ただ、簡単に他人に伝えられるかというとムズカシイ話なので
その件に関してはまた後程・・・

今回は私がノンセクシャルを自認するまでの流れを大まかにお話しました。

次回、自認するまでの試行錯誤をお送りします。

最後まで読んでくださりありがとうございます。
おやすみなさい🌟