なぜ日本人は回転寿司屋に並び時間を浪費するのか…並ぶよりもスマホサービスを使って時間を有意義に活用しつつも寿司も食べる

 最近、海外からの観光客が激増したこともあり、そこそこ人気の和食関連の飲食店では、想像以上に入店のための行列ができたりします。
 例えば、回転寿司屋。近年は高めの料金設定で、相応に美味しい寿司が食べられる回転寿司屋があります。そうしたお店では、外国人も多いし、日本人も多い。入店街の行列となることは必至。
 そのような中で、なぜお店はお客に見せの入り口付近に1時間も並ばせるのか?大変理解に苦しみます。
 行列ができる分だけ、店舗運営が難しくなりますし、対応するスタッフの精神的・体力的負担も増します。さらに、客側としても、入店するのに何で店の前で1時間も待たねばならない。行列の中で、自らのポジショニングを意識しつつ、無為に時間を浪費する。
 もちろん、昔から入店のための行列を回避するために、店先の専用端末で入店街登録して、あとはスマホメールもしくは電話で入店できそうな時刻になったら連絡が来るシステムも導入されています。
 しかしながら、その手のITシステムは多くの物が「イケてない!!」。インタフェースは使いにくいし、本当に連絡が来るか心配。さらには、連絡が来て入店できても、そこから注文して料理ができるまで待たねばならない…また待つのか…
 そもそも飲食店の運営自体を買えつつ、さらにITを活用していかないといけない時期に差し掛かっているのではないか。そう!まさにデジタル・トランスフォーメーションではないのか。
 そんな中で「これ活用したらいいじゃん!」というスマートフォンアプリを見つけたので紹介したいと思います。

1.フェス会場出店店舗のモバイルセルフオーダーシステムの活用

 先日、「プットメニュー株式会社 大田区京浜島鉄工所を舞台にライブやアート展示をサーキット形式で楽しめる「鉄工島フェス2019」のフードエリア出店全12店舗にモバイルセルフオーダーPutmenu導入」というニュース記事を見ました。プットメニュー株式会社が、「鉄工島フェス2019」において、フードエリア出店店舗12店舗にモバイルオーダーシステム「Putmenu」を導入するという発表です。
https://www.excite.co.jp/news/article/Dreamnews_0000204357/
 この仕組みは、フェス会場のフードエリアを中心にジオフェンシングし、会場近辺にいる人のみ当該アプリを使って、客自身のスマートフォンから注文・決済を席に座ったまま行なえる仕組みです。
 客側からすると、来店前に商品を事前決済で注文内容を選択することができ、来店時にはレジに並ぶことなく注文確定、その後商品の準備が出来たらスマホへプッシュ通知が届く。そのため、受取りカウンターで商品をすぐに受け取れる。無用な待ち時間をなくせる。また店舗側からしても、行列に並ばなくてはいけないという顧客の不満解消だけでなく、行列に並ぶ客対応がなくなるなど店舗運営負担を解消することができます。
 この仕組みを、回転寿司屋に応用したらいいじゃない?と思うのは私だけでしょうか…この仕組みを使って、寿司屋の行列をなくし、かつ事前に注文を承っておけば、スムーズに寿司を提供できるし、客の回転率も上がる。店舗としてはいいことずくめ。客も行列に並ばず、またお店についたら食べたいものが全てすぐに出てくる…

2.スマホで注文ができるオーダーシステム「Putmenu」の概要

 そこで、このプットメニュー株式会社のスマホで注文ができるオーダーシステム「Putmenu」について整理してみました。
 「Putmenu」では、店舗のテーブルや部屋のIoTを実現することで、来店前に料理の選択と支払いをし、来店して着席すると、待ち時間ゼロで瞬時に注文が確定する仕組みを実現しています。
 調べてみると、この仕組みは、Microsoft Innovation Award 2016 ファイナリスト、経済産業省「IoTを活用した新ビジネス創出推進事業」に採用、 MCPC award 2017「総務大臣賞」受賞、 AEON Financial Service Innovation 2017「最優秀賞」受賞等、世の中からも相応に評価されているもののようですね。
 この「Putmenu」の概要をパワーポイント一枚にまとめてみました。何かの資料に活用したい方はどうぞ。

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3.まとめ 

以上、飲食店の行列は「顧客にとっても、店舗にとってもデメリットがあるのでは?」という個人的な考えから、行列のデメリットを解消できるスマホアプリを紹介してみました。
 なお、こうしたスマホアプリ(ITツール)は、そもそもITツールだけではあまり有効でないのかもしれません。飲食店の根幹である店舗運営の変革を通じ、さらにうまいことITツールを活用するからこそ、店舗にも客にもメリットのあるものになるのでしょうから。
 客としても、従来当たり前と感じている接客や店舗運営も、新しい方法の提案があれば、いつの間にか「そっちの方がいい」となることもあり得ます。特に、行列に無暗に並ばされることのおかしさや非効率さが多くの人に理解されれば、新しい店舗運営の在り方が受け入れられる日が来るでしょう。

ちなみに、PDF資料は下記から。

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