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マルチ商法をおちょくっていたら、とんでもなく危険な集団の真相に迫ることになった話 ~事業家集団(新橋)編⑤~

前記事:マルチ商法をおちょくっていたら、とんでもなく危険な集団の真相に迫ることになった話 ~事業家集団(新橋)編④~

最初から読む:マルチ商法をおちょくっていたら、とんでもなく危険な集団の真相に迫ることになった話 ~ライ○バンテージ編①~

今回の体験をベースにした小説:マルチ商法女と戦っていたら、もっととんでもないものと戦うことになってしまった件

このシリーズは、大仏がとあるマルチ商法女をおちょくり撃退したことから、それと知らずにとんでもなく危険な集団と接触していたことを知り、その真相に迫るという、ハイパースペクタクルファンタジックサスペンスロマンである!

前の記事では事業家集団の概要に触れた。今回は情報を得た結果カラクリが分かった当時の違和感について説明しつつツッコミを加え、カルト教団との共通点について考察する。
※Mの頃はまだモ○ーアのワ○ダーラ○ドだったはずだが、商材とマイル制度は異なるものの、洗脳〜自己投資の仕組みは大きく変わらない。例えばモ○ーア時代の脱会者の記事を参照されたい。

・パーティーでも普段の会話でも、皆ニックネームで呼び合っている
→ これは他のマルチでも見られるもので、この集団の中で通じる名前を持つことで集団としての結束を高めたり、特商法違反の勧誘(マルチ商法は法的には連鎖販売取引として規定されており、その運用にあたってはかなり厳しい法律上の縛りがある)をしてしまった時に特定・通報されることを防ぐ狙いが有る。まあ何というか、ちょっと違うがオウム真理教のホーリーネームを思い浮かべると良い。
※ホーリーネーム:オウム真理教の出家信者が特定のステージに達するともらえていた団体内の名前。上祐史浩=マイトレーヤ、新実智光=ミラレパ、中川智正=ヴァジラティッサなど。僕も昔オウム真理教マニアだったのでこのあたりはサッと出てきた。まだまだ捨てたものではない。

・お店のメニューがやけに安い
→ これは経営努力もあるのかもしれないが、僕は下記2つの情報からある推測をしている。
1. shi○b○shiの従業員も構成員
2. 月15万円の自己投資で師匠の店から商品を買う
お金の流れを図示するとこうなる。

スクリーンショット 2019-09-29 20.04.24

・・・


あっ!これ知ってる!!


うまかろう安かろう亭だ!!

説明しよう!うまかろう安かろう亭とは、オウム真理教が経営していた飲食店である。うまかろう安かろう亭ではオウムの信者が働いていたのだが、「一度払った賃金をお布施として回収する」という斬新なテクニックを使うことで人件費を実質ゼロにしていた。また、同様のシステムを取っていたパソコンショップ「マハーポーシャ」もあり、マハーポーシャについては最新PCが異常に安いと評判だった。図示するとこうなる。

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またしてもオウム真理教との共通点を見つけてしまった。

・Mも店員も皆同じ場所(八丁堀)に住んでいる
→ これは恐らく、自己投資で金がなくなった人達が八丁堀でシェアハウスをやっていたのだと思う。アップとダウンが近くに住むのは他のマルチでも聞く話ではあるが、しかしもしもこのシェアハウス、オーナーが師匠だったとしたら...!?ほとんどの時間を集団の構成員と過ごし、家賃まで師匠に吸い取られることになる。しかも、毎日日報を送らねばならず、深夜のチームミーティングが行われることも多かったという。

・・・

住居も人間関係も集団に預けてしまうとか、オウム真理教の出家信者とほぼ同じじゃね???

ここまで出てきた内容から、事業家集団とオウム真理教を比較してみよう。

オウム真理教:
教義:原始仏教を中心としているが他の宗教も取り込んだもの。教団の修行法に従うことで超能力を得られるというものもあった。
住居:在家の場合は一般住宅、出家の場合は全ての財産を預けているためオウムの道場に住んでいる
※仏教の用語で在家信者とは俗世間に身を置きながら修行を行う信者、出家信者とは俗世間から離れて修行を行う信者のこと。
人間関係:教団内で閉じていることが多い
収入:在家の場合は個々人の収入(ただしお布施がある)、出家の場合はいくらか教団から支給
ビジネス:パソコンショップや飲食店を経営しているがお布施テクニックで人件費を下げている
その他:上位者はホーリーネームで呼び合う

事業家集団:
教義:各種自己啓発思想、起業至上主義。集団の修行法に従うことで事業家となり、自己実現することができる。
住居:一人暮らしをしている人もいるが、師匠のシェアハウスに住んでいる人もいる
人間関係:集団内で閉じていることが多い
収入:個々人の収入(ただし自己投資がある)、ダウンがいる場合は集団からマージンがもらえる
ビジネス:オーガニックショップや飲食店を経営しているが自己投資テクニックで人件費を下げている
その他:ニックネームで呼び合っている

どうだろう。様々な手法で信者から高額のお布施を回収し、住居や人間関係、休日を押さえて大部分の時間を集団漬けにして、さらに日報やミーティングで睡眠時間を取れなくして洗脳する。また集団内だけで通じる名前を用意して俗世とは違う自分たちを演出し、厳しい修行をすることで自己実現することができる、「周囲の常識を超越した、新しい自分になることができる」という餌をぶら下げる。カルト教団とかなりの類似性が認められると僕は思う。出家とまではいかないが、在家+αというところだと僕は見ている。

そろそろ2000字になったので今回はこのへんにして、次回はさらなる考察(結局互助会ですよね?)を進める。

to be continued...

次の記事:マルチ商法をおちょくっていたら、とんでもなく危険な集団の真相に迫ることになった話 ~事業家集団(新橋)編⑥~

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