Xでよく見る「DMでやり取りしたいのでフォローを」「LINEアカウントを追加してください」リプライの先にあったもの
筆者はX(旧Twitter)アカウントで、陰謀論アカウントをフォローしたり、スパムDMを受け取るためにDMを開放しているアカウントを運用している。以前のX(旧Twitter)では、このアカウントに毎日のようにスパムDMが届く状況にあったため、筆者はあえて返信し、その先を確認する作業を行っていた。
しかし、7月に行われたDM上限数の変更が影響してか、最近ではスパムDMが届くことも少なくなった。また、その前の時点で既にほとんどのパターンを確認してしまい、新規の手法が見当たらなくなっていたこともあり、筆者はスパムの確認からフェードアウトしていた。
そうした状況で最近気づいたのが、DMに代わってリプライ(バズっている投稿にぶら下がっているのが目立つ)で誘導を試みるアカウントが見られるようになったことである。筆者がよく見るのは「DMしたいのでフォローしてください」とフォローを要求するパターンと、「LINEアカウントを追加してください」とLINEへ誘導するパターンの2つであり、両方について相手をした場合の展開を確認した。
「DMしたいのでフォローを返してください」パターン
筆者が最初に目にしたパターンである。検索してみると、類似の文面を返信する無名アカウントが大量に存在していることが分かる。
プロフィールリンクからのLINE誘導
これらのアカウントの多くはプロフィールにリンクが貼られており、
それをタップするとlinktreeへ遷移し、LINEへのリンクが設置されている。
こうして表示されるLINEアカウントを友達登録すると、アダルトサイトへと誘導される仕掛けである。
フォローすると実際にDMが飛んでくる
それではこのアカウントをフォローするとどうなるのかというと、実際にDMが送信されてくる。
このQRコードはアダルトサイトへのリンクとなっており、そこではママ活アプリが宣伝されていた。このように、「DMしたいのでフォローを返してください」パターンはアダルトサイトへの誘導になっていた。
「LINEアカウントを追加してください」パターン
より直接的にLINEへと誘導してくるのがこちらのパターンである。こちらは先程とは異なり、なりすましアカウントから、その元となったアカウントにリプライを飛ばしていることが多い。金融系のアカウントになりすましていることが多い(2010年代中盤以降の藤沢数希氏は恋愛工学のイメージのほうが強そうだが)点から、投資系商材への誘導が推測された。
2つのアカウントについて試してみたが、どちらも同じような展開を辿った。まず、投稿に記載されているリンクをタップするとLINEに遷移する。
投資のアドバイスを匂わせながら、謎のグループチャットへ招待される
このアカウントを友だち登録すると、投資のアドバイスを思わせるメッセージが送信され、
その後やりとりしていると、投資について学べるというオープンチャットやグループへ招待される。
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