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プレバト冬麗戦で千賀くんの俳句に泣いた話

木曜日の夜19時から放送している「プレバト」は、わたしと両親と息子の四者の視聴要求が珍しく合致する数少ない番組だ。
中でも俳句のコーナーを放送している時間、わたしは必ずテレビの前にいる。

高校二年生のとき、わたしの担任は国語教師で、先生は俳人でもあった。
文芸部に所属していたわたしの顧問でもあったが、文芸部はとてもゆるい活動しかしていなかったため、部活では特に指導は受けていない。
それでも国語の授業などではたびたび俳句の面白さを語り、わたしたちに俳句を詠ませていた。
今思えば、押し付けにならないよう気をつけつつも、熱心に教えてくださっていたなと気付くのだが、当時のわたしは俳句にはほとんど興味が持てず、小説こそ至上であると疑わない生意気な小娘だった。
それが二年前からプレバトで俳句のコーナーを見るようになってからというもの、俳句ってこんなに面白いのか、と欠かさず視聴するようになっているのだ。
干支一回り分は成長したということだろうか。

さて、掲題の件についてである。

わたしは別にKis-My-Ft2が特別好きというわけではない。
ふんわりメンバーの顔はわかるくらいで、名前もちゃんと覚えてなかったりする。
横尾くんと千賀くんが俳句で結構いい線いってて、横尾くんが名人に、千賀くんも毎回トンチンカンなことを言いつつも特待生に上がって頑張ってきてるなぁというくらいの認識で、彼らのアイドルとしての活動そのものにはそんなに興味がない。
アイドルは嫌いじゃないけれど、ジャニーズさんよりわたしは小鳥遊事務所のアイドリッシュセブン推しなのだ。(※スマホの音ゲーです)

それが、プレバトの冬麗戦で千賀くんの俳句を読んで、一気に千賀くんを好きになってしまった。

雪原や 星を指す 大樹の骸

こんなに完璧な句があるだろうか。
番組中で読み上げられたとき、こんなにスッと頭の中で映像が出てきた俳句はなかった。
なんてロマンにあふれた句だろう。
なんて綺麗な情景を詠んだ句だろう。

横尾くんも言ってたけど、昼から夜への時間と、大樹の一生、歴史を17音で表現して、光景も、それを目にした本人の想いも、すべて込められた俳句。

めっちゃ勉強してきて、自分の表現したいことを全然説明できなくて、それがなぜなのかめっちゃ考えたんだろうな。
そんで、背伸びしてたんだって気付いて。
等身大の自分を受け入れて。
ライバル視してた横尾くんのすごいとこを素直にすごいなぁって思えるようになって。
そうして、この素敵な俳句が生まれたんだろうなぁ。

千賀くんがすっごくすっごく喜んだあとに泣いちゃったのを見て、そんな風に考えたし、もらい泣きしちゃったし、今も思い出して泣いているw
努力してしんどい山をたくさん越えた人って本当に偉いなって思いました。
エッセイ風に書こうとしてたのにめっちゃ素の文章になってるけど、自分の感情が高まった結果なのでこのまま投稿する。

千賀くんおめでとう。
素敵な俳句をありがとう。

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