自分のブログで ”1972年リリースのアルバムでRateYourMusicのユーザ評価が高いもの” トップ50を調べてみた。
50年後に世界中のユーザーが振り返っての評価なので、リアルタイムでの評価・評判とはもちろん異なっている。

半世紀前、1972年のトップ50アルバムと当時と今の評価を紹介したい。

1972年のトップ50リストのNo.13はブラック・サバス(Black Sabbath)の「Vol. 4」。

当時はまだ ”ハード・ロック” と呼ばれる時代だったが、そもそもハード・ロックがロックというか音楽のメインストリームだったので本国とほとんど変わらないタイミングでどんどんリリースされていた印象。

そんな中での「Vol. 4」。実は酷評の嵐である。

サバスの最高傑作はという議論は始めるとキリがないけど、Vol.4がリリースされた1972年の時点で言えば、誰がなんと言おうとVol.4である。
時間が経つほどにそう考える人が増えた結果、50年後にはVol.4が最高という当たり前の評価に落ち着いているようだ。

でも1972年のサバス評は、1st → 最高、2nd → 子供だまし、3rd → 迷走、そしてVol.4 で ”サバスはもう終わり”。

イギリスのクリティクスの受け入れなのか、単に四畳半フォークとかロクでもない音楽を聞いてた連中が幅をきかせていたかは分からないけど、世の中一般の評価はそんな感じ。

サウンド的にはまさにヘビーでメタリックで、イギリスの地べたをはいずり回る系ハードロックの教科書的傑作である。逆にいうと一般的には日本で一番ウケないタイプの音だ。

そして「Changes」

サバスを知的でないとバカにする人はこの曲をちゃんと聴いたことがないに違いない。歌詞に1行加えたことで意味がガラッと変わってしまっている。

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