同行避難の取り組み足立区編

こんにちわ!
前回は同行避難についての現状をいくつかの事例に合わせて書いてきましたが、ここからは23区での実際乗り組みについて書いていきたいと思います。

まず最初は足立区から。
前回でも触れましたが、足立区は全ての1次避難所で同行避難が可能です。
さらに獣医師会とも連携して、「動物救護所」を2カ所に設置して万全の体制です。
さすが我が足立区!素晴らしい👍


足立区HPより

じゃ、具体的に同行避難したときにどの様なものが必要で、
足立区では行政として何を準備しているかが気になりましたので、
調べてみました。足立区のホームページでは、
ペット登録カードというものを避難所で登録する必要があります。
(事前登録もできるので、足立区でペットを飼ってらっしゃる方は
記入しておきましょう。
どの様な内容を記載するのかは、実際にダウンロードしたものを開いて
仮で記載したものを貼っておきますので参考にしてください


https://www.city.adachi.tokyo.jp/saigai/bosai/hinanjopet.html

ペット登録カード(記入例)

この様なものを避難所で記入して、職員さんにお預けするようになると思います。
そのほかの防災準備は以下の通りです。

ペットの防災グッズ  事前に用意するもの

  • リード

  • ケージ

  • フード(2.3日分

  • お薬(必要に応じて)

  • ペットシーツ

私はチワワを2匹飼ってますが、リード、フード、お薬までは防災グッズとして用意してますが、ケージは用意しておらず、キャリーケース位です。
皆さんは、ケージと聞くとどのようなものを想像されますか?
殆どの方が、①のようなものを想像されると思います。
ペットショップなどでも、小型犬や猫をお迎えする際にお勧めされる
ケージは①のようなものだと思います。しかし、この手のケージは10キロ以上あるため、災害時に持って行けるほど気軽なものではありません。



①犬用ケージ(サンプル)

私が日ごろ、動物病院や抱っこ散歩(老犬なので)に使用しているものは
こういうバックになりますし、大体の飼主さんも日ごろから、①の様なケージはペットハウスとして使用されてると思います。

犬用バック(サンプル)

でも、こちらの場合、避難所では断られてしまう可能性が高いです。足立区に限らず多くの市町村の避難所での同行避難の規定の場合、ペットは屋外に
置くのが基本だからです。また、仮に受け入れてくれる避難所があったとしても、ケージなら一定の自由はありますが、バックだと犬猫の身動きの制限が大きく一昼夜なんて絶対無理です。
先ほど書いた、「動物救護所」は、災害が起きてから立ち上げるため、どうしても時間がかかるし、災害の規模にもよりますが、ペットの2次避難所の立ち上げは人間避難が完了してからになる思われるため、最悪の場合、一週間は、屋外のケージで過ごすこととなります。


我が足立区でも、同行避難に関しては「自助」が基本となっており、
分散避難や事前の飼主ネットワークを作って、助け合いをしましょうと記載しています。

足立区HPより

見ていただいてお分かりのようにやはり、同行避難に関してはハードルが高いようです。ケージなど一定の備蓄を区にお願いしたい。そのために何が必要で、どこまで用意しなければならないのか。皆で考える必要がるのではないでしょうか。

最後に


最後になりましたが、全ての飼主がペットと一緒に避難できるわけではありませんし、ケージの備蓄があったからといって全て行政側に用意しろというつもりもありません。ケージ譲渡プロジェクトは、最低限のケージやペットシーツなどの備蓄を行政側にお願いするため、ひいては同行避難のハードルを少しでも下げたいために行う運動です。

参考資料
ペット動物同行避難者へのご案内(PDF:76KB)
ペット登録カード(エクセル:13KB)

災害時のペットとの避難についてhttps://www.city.adachi.tokyo.jp/sekatsuese/kurashi/dobutsu/saigai.html


ペットのための避難所データ 東京23区~足立区編~
[東京23区] ペットの避難所データソーシャルワークス

https://www.think-box.co.jp/social_works/evacuation_data/adachi_tokyo/


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