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鍋日記(5)

本日(12月22日 金曜日)は冬至。

冬至に食べると縁起がいい食材の一つにカボチャがあると知って、今日はカボチャの煮つけを作った。いつもはサッとできる素焼きにしちゃうんだけど。

メインには白菜のシチュー。
 おばあちゃん流のシチューは市販のルウを使わない、水に小麦粉を溶いただけのシンプルなもので味付けは塩コショウのみ。コクはいろいろな具材の旨味を丁寧に引き出したらもう十分。
 わたしがよく作るものは具材が白菜だけなので、旨味はコンソメ粉末とバターに頼る。これに牛乳を加えたら「クリーム煮」。しかしつい先日、牛乳を買うのはしばらくやめようと決めた。牛乳の扱いがありえないほど下手で、賞味期限までまだ全然あるのに毎回気づいたら変な臭いがしている。何はともあれ、トロトロになるまで煮込んだ白菜にナチュラルチーズをかけたら心の鎮痛剤ができあがった。

茄子の生姜焼き。
 生姜は体がとても温まるのでこれでもかと入れる。効果がどれくらいあるかはもちろん体質による。わたしは敏感な方だから夏に生姜を食べるともう汗が止まらない。内側から滲んでくる熱に意識が飛びそうになる。でも、そんな感覚が癖になって結局食べてしまう … 。生姜は加熱するとまた作用が変わるみたい。一石二鳥を狙って茄子と一緒に焼くために薄く切ったものと、すりおろしたもの二種類を用意した。





最近、特に調子が悪い。心も体も重い。むくんでいるし肌も良くないし、体重も増えた。

それでいい。仕方ない。

わたしにはあまり女性だから男性だからという概念は無い。自分自身、性という概念を持っていないような気がする。ただ、女性の体をしていることは確かで成長するほどそれを実感している。大事にしようとしみじみ思う。それだけでいいんだと思う。

女性の体は、服・化粧などの楽しいイベントや妊娠・出産といった刺激的なイベント盛り沢山で、それ相応に厄介なことも多い。念入りに気にかけてあげないとすぐ不調をきたすどころか、定期的にどうにもならない期間が訪れる。それで周りに配慮や助けをお願いしなきゃならない場合もある。そういう状況で「女性だから」という響きは違うと思う。というのも「女性だから」を言ったらきっと「男性だって」が出てくる。さらに言えば「女性にも人それぞれ」などなど何だって出せる。

そうじゃない、それじゃ上手く伝わんない。ここで言いたいことは、どんな状況でも「○○だから」は別に重要じゃない。本当に気にしなきゃいけないのは「いま自分には、もしくは相手には何があるのか。」ということ。自分に与えられたものと相手に与えられたものは一つ一つ同じだったり違ったりする。一つ一つ全部は別にいらない、現在で必要などれかを大事にすること以外何もいらない。そこにそれがある、じゃあ自分は何をしようか?だけじゃダメでしょうか。

みんな自分を飾ることに固執しすぎている。
そこまで追い込まれている。
イマドキの女の子はちょっと太っただけで大騒ぎ。月のモノに左右されて辛いのに、平気なフリせざるを得ない人もいる。ジャンクフードやコンビニ食ばかり食べて起こしてしまった肌荒れを隠すため、化粧を何層も重ねるのはもったいない。体型も体調も隠すより整えるのが先なのに、と残念に思う。それを本人に許してくれなかった環境には腹が立つ。

みんなもっと街に出て、大事な物だけをカバンに入れて、自分のまま呼吸できる場所に行けばいい。それを妨げるような考え方や人間関係は、あっけらかんと容赦なく捨てたらいい。もし、邪魔なのに今すぐはまだ捨てらんない物があるなら「まだ使える」と言い訳して、心底飽きるまで使い尽くせばいい。

わたしならちょっと太っても「野生動物が腹ごしらえした」くらい自然な流れだと思うことにしている。月のモノに左右される時期もそんな感じ。もし早く元通りになれ、元気なフリしろと強制されたら「山火事だ!」と叫んでそこから逃げる。あと、化粧は欠点を隠すためじゃない、チャームポイントを引き立たせるためにするもの。楽しいイベントの一つだから気乗りした日にするだけでもう満足したい。余計なことで心がざわつかないように野菜をいっぱい食べて、髪はつやさらに肌はすべすべにしている。そんな自分を見ると元気になるからというだけ。もし、不調をきたしても荒れるときは荒れるので仕方ない、そういうもん。本当に信用したいことはナントカ理論でも集団の目でもない、ふと心に留まった目に見えない世界観の中にある。気軽にそういう何かと触れたい。それは小説や映画だったり、とある喫茶店だったり一人の人間が放つ雰囲気だったり、音楽や写真だったり。





扱うの下手な食材、カボチャもそうです … 。牛乳ほどじゃないけど。ただ、今回は煮つけがこれまでにないほど美味しくできあがって自信がついたから絶対に大丈夫。


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