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グリーフケア

お客様の訃報を聞きました。
知らせてくださったのは、その方の奥様からメッセージをいただき「生前はお世話になりました」というメッセージをいただきました。
少し前から、体調が悪いと言われていたので気にはしていましたが本人は何も言わない方なので、私は定期的に季節のお便りだけ一方的に、私から送らせていただいていました。
奥様も、私のことをご存知のようでして、わざわざ連絡先を調べて私に報告をしてくださったのです。
57歳という若さ。
ご家族の想いを思うと、胸が痛くなります。
奥様と、色々とお話をさせてもらいグリーフケアという言葉を思い出しました。
そしてその訃報を聞いて、ずっと死について考えていました。
以前、私は終活について勉強していましたので、本を引っ張り出してまた読む事にしました。
終活というのは、生前に残された人のため、自分が後悔しないために書いていくエンディングノートで、身の回りを整理していく事です。
今回は、終活の中でも残された方々のために必要な、グリーフケアについて書いてみたいと思います。


グリーフケアとは、悲しみに寄り添ってゆく支援をグリーフケアと言います。
自分を大切にしながら、嘆き悲しむことができるように。

死別の悲しみが、自分にとってどんな意味を持っていたのか。
意味を見出すことで、新たな関係性が紡ぎ出され心の中にその人の新しい居場所が出来る様に。
現実と向き合い、ゆっくりと一歩踏み出せるように。
話すことで思い出を受け入れ、語れることで事実を受け入れる。

悲しみは癒える事はありませんが、向き合いその意味を見出していく作業なのです。
残された家族は、やはり悲しみを乗り越えながら過ごしていかなければなりません。
私も経験者ですが、母を亡くした時は鬱になるのでは?と思ったくらいやる気と生きていることに興味を持つことができませんでした。
知人に話したりすることで、もう母はいないんだという確信が生まれました。
ならば、母の伝えたかったこととは何だったのだろう?
母は、どのように生きてきたのだろう?とそこに興味を持ち、心に母の居場所ができたのです。
私は、それを知るためにやる事ができ前向きになれたのです。
自分で自分を癒すしかないのですが、大切な方を亡くされた方にはこのグリーフケアが必要だと改めて思いました。
ただ、聞くということ。
意見や、同調などはいらないのです。
自分が、癒えるまで待つしかないのです。

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